無伴奏

無伴奏

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087727500
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

学園紛争、デモ、フォーク反戦集会。森の都・仙台。バロック音楽の響く喫茶店で出会い恋におちた二人。野間響子・18歳、家族と別れて暮す高校三年生。堂本渉・21歳、不思義な雰囲気をもつ大学生。悪夢のようなあの事件がなかったら、恋にも別な結末がありえたのだろうか…。60年代末期のあの熱狂は何だったのだろうか…。激しい時代の波のなかで花開いた危険で美しい恋。新境地をひらく長篇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

那由多

18
私を含め、周りの女子が「うわーーっ」と思わず声を出し盛り上がった。対して男子は、引いてる意味の「うわー」だった。

matsu04

15
70年安保闘争下の仙台を舞台にした恋愛物語、と思っていたところ全く予想外のとんでもない展開に…。ううむ。で、物語とはほとんど関係のない中核、革マルだのブント、機動隊のジュラルミン楯だのといった単語が妙に懐かしい。2024/01/13

tono

5
学生運動の混沌に飲み込まれる仙台を舞台に、主人公響子の一人称で語られる、「青春」と一括りにするにはあまりにも苦い深淵のストーリー。 筋書きに意外性はないものの、妖艶とでも言うのだろうか。小池真理子の文章には、何気ない此処彼処に艶かしさを感じさせる何ががある。しっとりと肌に吸い付くような文章…。情景の描写も湿り気を帯びて繊細だ。 多様性が闊歩する現在からするとやや異質な世界観。結末もまた、秘密を共有する永遠性を孕んだまま幕を閉じる。2018/06/01

おかーきゃん

5
映画の原作なので読みたいなぁと思っていたら、記憶のかなたに何か引っかかるものが・・・・。はるか昔に読んでる私!と思ったら、我が家にハードカバーがありました。もう一度読んでみようと登録。2016/03/15

チーズ

4
映画の原作ということで手に取りました。たまたま舞台が母校(母校ではない)近辺だったので、今までになく鮮やかに景色が広がりました。時代も二十年ほど自分とはずれがあるにもかかわらず、ここ数日学生運動が盛んだった時代に生きたような錯覚を覚えました。 小説に出てくるお店のほとんどはもうなくなっているけど、自分の青春時代を久しぶりに掘り起こしたくなりました。2015/09/11

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