ミシンと金魚

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ミシンと金魚

  • 永井 みみ【著】
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  • 集英社(2022/02発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 144p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717860
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報


【紀伊國屋書店チャンネル】

【第45回すばる文学賞受賞作】
【選考委員絶賛!】
小説の魅力は「かたり」にあると、あらためて感得させられる傑作だ。――奥泉光氏

この物語が世に出る瞬間に立ち会えたことに、心から感謝している。――金原ひとみ氏

ただ素晴らしいものを読ませてもらったとだけ言いたい傑作である。――川上未映子氏
(選評より)

【絶賛の声続々!】
「言葉にならない」が言葉になっていた。掴んだ心を引き伸ばして固結びされたみたい。今もまだ、ずっとほどけない。――尾崎世界観氏(ミュージシャン)

いまだに「カケイさん」の余韻が、胸の奥をふわふわと漂っています。生きることの全てが凝縮されている、とてもいい物語でした。――小川糸氏(作家)

カケイさんの心の中の饒舌に引き込まれているうちに、小説としてのおもしろさと力強さに頭をはたかれました。読み終わった時には、自分自身が癒されて、私ももっと小説を書きたい、頑張りたい、と強く思いました。――原田ひ香氏(作家)

カケイさんの中に亡き祖母を見た。祖母もきっと見ただろう花々に私も出逢えると信じて、これからも生きてゆこう。――町田そのこ氏(作家)

認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。
父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。
そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのに――。
暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。

【著者略歴】
永井みみ ながい・みみ
1965年神奈川生まれ。ケアマネージャーとして働きながら執筆した本作で第45回すばる文学賞を受賞。

内容説明

暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟…認知症を患う“あたし”が語り始める、凄絶な「女の一生」。第45回すばる文学賞受賞作。

著者等紹介

永井みみ[ナガイミミ]
1965年神奈川生まれ。ケアマネージャーとして働きながら執筆した『ミシンと金魚』で第四五回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

528
第45回すばる文学賞受賞作&ダ・ヴィンチ プラチナ本OF THE YEAR!2022ということで読みました。本屋大賞的な感動作なのかと思っていたら、頁数的にも内容的にも芥川賞候補候補的な作品でした。どうして芥川賞にノミネートされなかったのでしょうか❓ とりあえず次回作に期待したいと思います。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/mishintokingyo/2023/02/06

いっち

408
認知症になった老婆の語り。ヘルパーからの問い「人生は、しあわせでしたか?」から始まる、壮絶な人生の語り。幼少時代の主人公は、飼い犬の乳を飲み、飼い犬をかあちゃんと呼ぶ。大人になり主人公が子どもを産んだ途端、夫は連れ子を置いて蒸発する。主人公は夫の連れ子に妊娠させられる。辛すぎるの連発。こんな人生しあわせじゃない、と思いたくなる。主人公はミシンを踏み続けて子どもを育てる。ミシンで生計を立てる。子育てがおろそかになり、生まれた子どもの子守りを金魚に任せる。言ってしまえば育児放棄。「ミシンと金魚」、壮絶だった。2022/05/02

fwhd8325

358
凄いの読んじゃった。150ページにも満たない作品なのに、凝縮された人生を見せられたように感じます。一つ一つ、一言一言が印象に残ります。「おらおらでひとりいぐも」「かか」と同じように、著者が魂で綴った作品なんだと思います。2022/09/14

R

357
すごい悲しい気持ちになってしまう小説だった。痴呆気味の老女が主役というか、主点となって、その人の周りを過去、現在と行きつ戻りつしながら進んでいくんだが、子供言葉みたいな様子と、年寄り特有の達観というか、得意げな感じがものすごくリアルで、それがどうしようもなく切ない。ラストも悲しいんだが、そこに至るまで、その途中の予感というには生々しい息子の嫁の対応、その白々しさと本心というのが、心に抉り込んでくる情景ですごい辛い。休みの日に読むものではない。2022/07/25

reo

287
自分がカケイさんの年に近づいてきて、偶々読んだ📖👓本が、このような本だと、いささか気が滅入る😩これから先何年間か生きること、それに伴い老いる心配😰等々が、本の一節一節が我がことのように駆け巡る。ただこのような読書の疑似体験をしながら、少しづつ踏ん切りをつけてゆくのも終活のひとつかも…。暗くならず、ぴろき師匠のネタ「明るく陽気に、いきましょう」🎵だね👍2022/12/18

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