星月夜(ほしつきよる)

個数:

星月夜(ほしつきよる)

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年04月26日 11時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 151p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717198
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あらゆる縛りから逃れたいと願う二人の女性は、異国の地・日本で出会った――。

両親の反対を押し切り、日本の大学で日本語を教える台湾人の柳凝月(りゅうぎょうげつ)は、新疆ウイグル自治区出身で、日本の大学院を目指す生徒の玉麗吐孜(ユーリートゥーズー)に初めて会った時から魅了されていた。玉麗吐孜もまた、柳凝月に惹かれていた。ある日、玉麗吐孜の元恋人の同居人が部屋を出て行くと言い出し、家賃問題に悩んでいた彼女は付き合い始めの柳との同居を考えたが、今の距離感が心地よく、これ以上親密になるのを恐れていた。一方、柳は玉麗吐孜の受験が上手くいったら一緒に暮らし、いつか結婚しようという想いが募っていた。期待もあえなく、玉麗吐孜は不合格通知を受け、日本に残る理由を失っていた。生国の政治情勢、家族のこと、隠している自分のセクシュアリティー……。共通の言語を持ち、語り合い、玉麗吐孜のことを分かっていると思っていた柳だが、玉麗吐孜が背負う重りを知らずにいた自分に気付く……。

今、注目の新日本文学の旗手が描く、静かな祈りの物語。

【著者略歴】
李琴峰(り・ことみ)
1989年、台湾生まれ。作家・日中翻訳者。2013年来日。2015年、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。2017年「独舞」で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞。2019年「五つ数えれば三日月が」が第161回芥川賞、第41回野間文芸新人賞の候補に。著書に『独り舞』『五つ数えれば三日月が』『ポラリスが降り注ぐ夜』がある。

内容説明

あらゆる縛りから逃れたいと願う二人の女性は、異国の地で出会った。両親の反対を押しきり日本で日本語講師の職についた台湾人・柳凝月。新疆ウイグル自治区出身で、日本の大学院を目指す留学生の玉麗吐孜。二人は惹かれ合い恋人同士に。玉麗吐孜の日本語習得を陰で支える柳は、一緒に日本で暮らす将来像を思い描く。しかし玉麗吐孜の心は決まらない。共通の言語を持ち、幾夜も語り合ったはずなのに、柳は玉麗吐孜が背負うものの重さを知らずにいたことに気付く―。今、注目の新日本語文学の旗手が描く、静かな祈りの物語。

著者等紹介

李琴峰[リコトミ]
1989年、台湾生まれ。作家・日中翻訳者。2013年来日。2015年、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。2017年「独舞」で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞。2019年「五つ数えれば三日月が」が第161回芥川賞、第41回野間文芸新人賞の候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

96
「自由って何?」ウイグル人留学生の玉麗吐孜(ユルトゥズ)の言葉がいつまでも響く。彼女の置かれている立場があまりに厳しすぎて生きるのに一生懸命すぎて、それ以外の恋愛的な感情が霞んでしまうようだ。台湾人で非常勤講師として日本語を留学生たちに教える柳凝月。日本という異国で、同じ言葉を話し恋人同士でもあるような二人なのに、なんだかすごく近づけなくてもどかしい。二人のこれからの未来が描けないのも切ない。道に迷って交番に行ったばかりに…のエピソードが哀しかった。帰りたくても帰れないのに、この先どう生きてくのかな…。2020/12/07

ゆみねこ

86
李琴峰さん、初読み。日本で日本語講師をしている台湾人の柳凝月と新疆ウイグル自治区出身で日本の大学院を目指す玉麗吐攻。家族・政治・セクシャリティー、二人の女性が抱えるものの重さ、外国人の日本語習得の難しさなど、とても考えさせられる1冊でした。2020/09/17

fwhd8325

84
物語の背景にある現実を、あまり理解していないのが残念のですが、心に、身体に突き刺さるような物語です。凄い小説だと思いました。タイトルにある星も月も意味深です。それは生命と置き換えても良いのかもしれません。うまく感想を書けないもどかしさを感じます。2021/03/18

いっち

63
主人公は台湾人の女性で、日本の大学で日本語教師をしている。教え子に、恋人のような存在の女性がいる。教え子は、新疆ウイグル自治区の出身で、日本の大学院を目指している。教師と教え子がどのようにして恋愛関係に発展したのかは書かれていない。私はその点が気になった。異国の地で、女性同士が、それも教師と教え子が、どのようにして身体を重ねることになったのか。当たり前のように描かれているのは、このご時世当たり前のことだからなのか。また、主人公と教え子の境遇が似ている。どちらの親も、過度に子どもに依存していて、苦手だった。2021/06/16

kei302

59
星々と月と夜。互いが照らし合うと夜はきらめく。 新疆ウイグル自治区出身でイスラム教徒の女性と台湾人女性の恋愛もので、あらゆるカテゴリーから自由になることがテーマかなと思うのだけど、中国や台湾の政治や歴史的な立ち位置に関して知識不足。全て理解できたのかと問われれば、半分も理解できていませんと答えるしかないが、母語が日本語ではない著者の文章は装飾がなくてストレート。くどくどと状況や心情、解説を書き連ねてページ数を費やす、私が苦手としている某作家とは対照的。 2020/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16129640
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。