出版社内容情報
駆け落ちの約束をした晩、ロージーは失踪した。そして20年以上経て発見された彼女のスーツケース。恋人だった刑事のフランクは、絶縁状態の家族の元へ戻り、真相を探る…。エドガー賞作家渾身のミステリー。
内容説明
「アイルランドを捨てて新しい人生を切り開こう」…そう駆け落ちの約束をした晩、ロージーは失踪した。22年の歳月が流れ、家族とも疎遠になっていたフランクの元に、ロージーのスーツケースが発見されたと知らせが入る。忌々しい思い出が詰まった故郷に戻ったフランク。独自の捜査をするうち、ロージーらしき遺体を発見、そして家族に予期せぬ事態が…。エドガー賞受賞作家が贈る渾身のミステリー。
著者等紹介
フレンチ,タナ[フレンチ,タナ] [French,Tana]
アイルランド、イタリア、アメリカ合衆国、マラウィ共和国で育ち、1990年以降はアイルランド・ダブリンで暮らす。トリニティー・カレッジで演技を学び、女優や声優として働いた後、『悪意の森』で作家デビュー。エドガー賞新人賞をはじめ数々の文学賞新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる存在となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
39
アイルランドのダブリンで、19歳のフランクは初恋のロージーとイギリスへ駈落ちをするはずだったが、彼女は約束の場所には来なかった。22年後、アイルランド警察の潜入捜査課の刑事となったフランクのもとへ、ロージーのものと思われるトランクが発見されたとの知らせがあり、まもなく同じ場所から女性の白骨死体が見つかる。彼女に何があったのか、というミステリーながら、フランクの家族関係、とくに両親が凄まじく気重な読書となってきた。フランクの弟ケヴィンがロージーと同じ場所で死体となって発見されたところで下巻へ。2024/12/23
み
20
フランクさんの巻なれど、家族の軸のお話しが何とも…。結末が気になるので、下巻へ。2022/09/03
shiman
12
三作目もアイルランド警察の潜入捜査官です。潜入捜査じゃないけれど。 この著者のものを読むたびに、実は犯罪ではなくアイルランドとイングランドの間にある海峡について書いているんじゃないかしら、と思います。2019/10/11
わたなべよしお
9
やはり、タナ・フレンチは読ませる。今回も面白い。2014/02/10
ほちょこ
7
タナ・フレンチのアイルランド警察シリーズ。今回の主人公はキャシー(「道化の館」の主人公)の上司。これまた家族に悩める一匹狼。どうもヨーロッパの上の方の国は、悩める一匹狼が多い。下巻へ続く。2015/04/01