内容説明
有名・無名の多くの人々、幸福の絶頂、貧困のただ中にいる人々、社会の歪みと闘う人々―。同時代の人々のよろこびと悲しみにフォーカスを合わせ、ヒューマニティーあふれる独自の写真世界を築いたコーネル・キャパ初の傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
1
兄と同じくハンガリー生まれのユダヤ人。1936年スペイン市民戦争勃発、高校卒業の彼も写真家デビューのキャパの助手として現地へ。38年からNY移住。╱巻末の年表によると、キャパの母は死亡記事でキャパが「戦争写真家」と紹介されるのを拒否した。コーネルも戦争でなくとも同じくらい悲惨な現状を、あるいは非アメリカ社会のエキゾチックな自信や「人権侵害」を撮り続けた。後進国では疫病ですぐに貧困者の大量死となる/ソ連でロシア正教の内陣の儀式を撮る彼に案内人は「前時代の旧習をなぜ撮るのですか」「滅びる前に撮っておくのです」2018/05/16
psy
0
図書館で借りた本。書影がナイけど、ボリショイの写真が表1の本。ソフトカヴァだし、多分こちらで合ってるかと。とても読み応えのある写真集でした。モノクロの写真はホントに素敵だけど、この人の撮り方に合っている点もあるかと。好奇心や興味の赴くままばかりでなく、その中で本質を見極める力があるからこそ撮れる作品なのだろうと。20世紀後半の世相、社会が見れて興味深かったです。南米、当時から大変な貧困であったそうですが、今はどんなんだろうなあ、とか思いました。この人の作品が纏めて展示してたら見に行きたいです。凄い兄弟。2016/09/22
-
- 和書
- 健康でさわやか梅百話