内容説明
名車フェラーリを創り、F1レースの象徴的存在となったエンツォの人生は破天荒かつ虚飾に満ちたものだった。巧みな自己演出、メディア操作、結婚生活の破綻と情事の数々。ドライバーの命を危険にさらすことさえ厭わなかった勝利への執着心と、その裏に潜むオーナーとしての現実主義。白熱のレース場面をちりばめながら、“跳ね馬”の誕生から頂点を極めるまでの軌跡を描いた傑作ノンフィクション。
目次
深夜のオートルート
生き残った青年
若きレーシング・ドライバー
スクーデリア・フェラーリ結成
モンツァの悲劇
タツィオ・ヌヴォラーリ
ファシスタ党時代
敗戦
フェラーリの誕生
最初の勝利
F1グランプリへ
ワールドチャンピオン獲得
ディーノが死んだ
血まみれのレーシングカー
巨大なライバル
再建
コマンダトーレ
跳ね馬の終焉
著者等紹介
イェイツ,ブロック[イェイツ,ブロック][Yates,Brock]
世界有数のモーター・ジャーナリストで、テレビ番組の司会や映画の脚本も手がける。1971年には「キャノンボール・トロフィー」に参戦、見事に優勝。この体験をもとに書いたシナリオ『キャノンボール・ラン』が映画化され、大ヒットした
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.T
21
1900年代からエンツォが死ぬ88年までモータースポーツ世界が記録されたドキュメント。レース事故でフェラーリのドライバーが死ぬたびに、ヴァチカンの法王がレース禁止を呼びかけ、一転、優勝レースにはスクーデリアの地元教会では鐘の連打で大喜び… 。モデナの公道のテスト走行!「…周辺の道はスクーデリアやマセラーティのレーシングカーがテスト走行で走りまわっていた…全力疾走はもっぱらアベトン通りやアウトストラーダ(高速道路)で行われていた…」モータースポーツ好きがイタリア人全般にわたっていたからこその容認だった… 。2021/04/25
washa46
1
エンツォフェラーリの生涯を追った作品… レーシングカーは強力なエンジンありき… 頑固一徹な経営者… レース雑誌の取材記事を読み続けているような印象でした… それにしても、F1黎明期から1980年代にかけてアクシデントで命を落とすドライバーや観客がこんなにも多かったのかぁ… 2021/11/03
monashi
0
中立的なスタンスでやや批判的に書かれてはいるがそれも止む無し。でも最後はしっかり泣かせる。F1に詳しくなくても読める。この作者がキャノンボールの原作者だったとは!2009/10/17
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