内容説明
倶知安町郊外の古い廃工場の中、背中に強い衝撃を受けて関口啓子は倒れた。気がついたとき一人の男が…。その男は通称“丸秀”と呼ばれ、大工をしながらひっそりと生きている男だった。“丸秀”とはいったい何者なのか?関口の問いに何も語らない“丸秀”。しかし、彼は何かを恐めている。その恐れているものとは何なのか。北海道を舞台に描く逃走と追跡の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
67
2014/8/30 Amazonより届く。 2015/6/6〜6/10 1987年の作品なのでちょっと古い感じがするのは仕方ないとして、ちょっと設定に無理を感じてしまった。局面局面では面白かったんだけど。2015/06/10
Syo
19
凄いねぇ2022/11/08
タカシ
11
翻訳家の啓子は廃工場に暮らす謎の男に興味を抱く。男はかつて警視庁の警官でありなにかから身を隠していた。もう一捻り欲しかったかな。2015/07/01
ken_sakura
11
サスペンスかな?なかなか面白い小説でした。人が人に魅かれ、執着し、互いに得難い関係になる。通俗的な恋愛感情ばかりでなく、そんな風になって行く過程にある女と男。そんな関係にあり、遠く離れて変わらない男と男。そんな二組の友情を描いた物語と読んだ。文庫の初版が、1990年。当時はストーカーという言葉が、まだ無かったことがわかった(^-^)/全学連の類いの話(だと思う)が、当時はこのほとんど説明のない記述で通じるもの、だったというのも興味深かった。2015/04/16
はる
11
生死のかかった追われる日常・・・組織の横暴、友情とロマンス(?!)、そして北海道の自然。佐々木さんらしい展開でした。(^_^) 前半、ヒロイン啓子の心理描写がやや『?』でしたが男性目線でみるとしっくりくるのかも。2011/07/17