集英社文庫<br> 南部一揆の旗

集英社文庫
南部一揆の旗

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784087482843
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

嘉永六年五月、圧政に苦しみ、貧困にあえいでいた南部の国に、ひとりの男が起った。切牛に住む百姓・弥五兵衛が近在の農民を巧みに説き、領主の交替を求める一揆を進発させたのだ。肌衣に麻股引、草鞋、笠を首に巻き、蓑を背負った一行は、村々を過ぎ、二万に近い勢力になった。「今度の一揆は必ず勝つ。南部の国は変わる」との固い信念を抱いた弥五兵衛の胸中には、ある秘策があった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

inarix

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大名も乞食も、同じ人間なのだ。そう、『百姓は天下の民なり』。 嘉永六年、南部藩の圧政に抗し立ち上がった農民たちの戦い。後世に『南部三閉伊一揆 遠野強訴』と伝えられる大規模一揆のあらましを描く歴史小説。 2009/07/07

かのう

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盛岡藩(現岩手県)で実際に起きた一揆をモデルとした歴史小説。一揆の最終目標が鬱憤ばらしや一時しのぎの減税の約束に留まらず「問題のある現藩主の施政からの退陣」という根本解決に設定されており、またそのために藩の内部だけではなく他藩はおろか幕府も利用するという首謀者の視野の広さに引き込まれていった。 登場人物はもちろん時系列も資料に基づいて描かれているようなので資料と付き合わせて見たかったが参考文献などが書かれておらず残念。執筆中にお世話になった先生方の名前は一部書かれているので頑張ればそこから探せるかも?2018/06/13

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