内容説明
福島の原発事故で置き去りになった猫たちが東京・高円寺の猫レスキュー団に救出されました。その猫ちゃんたちのその後をお伝えします。過酷な現実を乗り越えて生きのびた猫たちは、人々にしあわせをもたらす存在でもありました。
目次
2011年3月11日、その日からボクたちのサバイバルが始まった
フクチンのサバイバル生活と救出物語1 ダレもいなくなった街で
フクチンのサバイバル生活と救出物語2 モウ、ひとりがイヤなんダヨ
ふたたびボクたちはぬくもりに包まれてくらしはじめた
ボクたちといっしょにみんなもしあわせ…
著者等紹介
後藤真樹[ゴトウマサキ]
写真家。成城学園高等学校、国際商科大学卒業。東京写真専門学校研究科中退。坂本万七写真研究所で美術品の撮影にかかわったのち、商業写真などを手がける。日本の宗教、郷土料理や職人の取材など日本の伝統文化にかかわる出版物の撮影・取材・執筆・講演などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
48
福島原発事故の被災猫を保護、里親譲渡会、避妊などの活動をしている「高円寺ニャンダラーズ」。保護している間の一時預かり所を「託児所」と名付ける猫愛。この活動を支えるのが獣医師の太田さん。殺処分ゼロを目指してボランティアとして活動されてます。ニャンダラーズの面々も立派です。原発事故からホンの僅かな時しか経っていない、警戒区域が設定された4/22直後から現地に入りレスキュー。手強い(シャーフー)猫オジーちゃんの寝姿の、なんて安心しきった顔か!写真から目が離せません。2016/09/02
サルビア
12
内容は東日本大震災で被災した猫たちを保護し、大事に育てているボランティアの人たちの活動を書いた本でしたが、かわいい猫たちの写真が満載でそっちの方に目がいってしまいました。2014/10/20
みけのすずね
2
東日本大震災で被災し、主に福島で保護された猫たちの写真とボランティア・ニャンダラーズの活動。ボランティアの方々の活動がなければ猫たちの幸せもなかったのだと思うと感謝しかない。フクちゃんや保護された猫たちは過酷な環境で生き延びて、家ネコとしての幸せを取り戻したと思うと涙が出ます。ペット避難所は真剣に考えなきゃいけないし、人間が作った原発で何もわるくないペットたちが被災したら、里親さん含め人間が責任を取っていくのは当然の活動なのだと思う。2019/11/27