出版社内容情報
黒い騎士ベルナールらの訴えでパリ民衆の悲惨な状態を知ったオスカルは、王宮守護の近衛隊を辞め、衛兵隊を志願した。貧しくすさんだ荒らくれ男たちと格闘の末、心を開かせ部隊を掌握したオスカルに、父の将軍は結婚話を持ちかける。1789年5月5日。僧侶、貴族、平民からなる三部会が開かれた。国王、貴族と平民議員の対立は激化し、革命の色を帯びていく。7月13日、衛兵隊にパリ出動命令が下った。オスカルは長年影のように添い、愛し続けてくれたアンドレの想いを受け入れる。出動前夜、永遠の愛を誓い二人は結ばれた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
105
「美しき愛の誓い」1789年5月1日三部会が開催されるが、平民は国民議会を5月17日開催。兵が会議場の入口を閉鎖し平民はジュー・ド・ボームの誓いを行い結束を強めた。そこには20歳のナポレオン・ボナパルトもいた。7月10日フランス諸連隊がパリ市民と対峙し、ネッケル罷免と共に市民は武装をする。7月13日オスカルは国王からの出動命令に自ら連隊を率い、「みずからの選んだ道を」ついに目の見えないアンドレとオスカルは結ばれる。7月13日テュイルリー宮広場でドイツ連隊が市民に発砲し暴動が発生。オスカルは市民と共に戦う。2022/11/06
mocha
73
アンドレーー!!何度も読んでもやっぱり泣ける。オスカルはジャンヌ・ダルクでもあるのだと再確認。前巻あとがきの氷室冴子さんのお話にもあったけれど、私も初読の時はオスカルがいなくなったところで読む意欲を無くしたものだった。次巻はついに・・!2020/06/21
榊原 香織
60
全5巻の4 アー、ついに革命。オスカルとアンドレがぼろぼろに・・痛々しい2024/07/02
しゅわ
40
男装の麗人・オスカルと、フランス王妃・マリー・アントワネット、そしてスウェーデンの貴公子・フェルゼンを中心に、歴史と運命に翻弄されながらもフランス革命期を力強く生きた人々を描いた…言わずと知れた少女漫画界の金字塔です。40年ぶりの新刊!を読む前に ひさびさに一気読み。三部会が招集され、いよいよフランス革命へと歴史が動いてゆくフランス王国。第一王子・ジョゼフが亡くなった時、お葬式を出すお金がない…というエピソードが衝撃的です。命令と民意との狭間でさらに苦悩するオスカル。このへんからは本当に読むのもツライです2015/01/10
シルク
23
ベルばら祭りわっしょい (OдO`) 全巻読むの何年振りかしら。内容を忘れてるもんだ。それにしても、……間違いなく名作だ。今更言うまでもないのだけど、これは名作中の名作。わたくしはルイ・ジョゼフ王太子君がとても好きだ。3巻のラスト、「あなたが……好き」「今度生まれてくるときは、病気なんかしないで……元気で大きくなって……立派な青年になって……だから……」「待って……急ぐから……待って……」幼いというのに、なんといい男であることか。男7歳、これって最高の求婚だと思う。……夫婦となった2人は逝った……第4巻。2018/10/07