集英社文庫<br> 月曜日の水玉模様

電子版価格
¥440
  • 電書あり

集英社文庫
月曜日の水玉模様

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087473742
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだった―。丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉というもう一つの顔を持つように…。謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」の毎日の輝きを描く連作短篇ミステリー。

著者等紹介

加納朋子[カノウトモコ]
66年福岡県生まれ。文教大学女子短期大学部卒。92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。95年『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

221
90年代のオフィスの風景をリアルに描きながら、主人公・陶子と、広海が7つのミステリーを小気味良く解き明かしていくこの作品。陶子が目にする身近な事ごとの背景に、会社や社会の様々な問題をチクッと浮かび上がらせるこの作品。とても読みやすく、あたたかい雰囲気の中に展開する物語は、私たちの身近な日常にこそ、実はミステリーが溢れているという事実を感じさせてくれました。決して怖くないミステリー、身近な日常にある謎解きをサクッと楽しめるその物語は、読後感スッキリな作品でした。(※豆知識:章題最初の文字を繋ぐと言葉が浮ぶ)2021/08/16

相田うえお

154
★★★☆☆17085 日常プチミステリー月曜から日曜の7連短。OL片桐陶子さんが主役、ひょんな事から知り合いになった萩広海君が脇役。①日本の社長、タヌキおやじ似の方っているね。金庫に「触るな危険。爆発するぞ」の貼り紙②当方は注射と薬嫌い。できることなら食い物と気合いで何とかしたいですね。③電車で座ってて、上から物が落ちてきたらびっくりですよね。④大事なものは手を離しちゃいけない。絶対に。⑤待ち合わせ、遅刻を何分待てますか。⑥新幹線で弁当食べるのって幸せ〜。⑦接待ゴルフはよく聞くけど、接待ソフトボールかぁ。2017/08/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

146
連作短編集。日常の謎系でイイ感じ。レインレインボウを先に読んでいたので陶子さんが主人公でよかった。2014/10/10

あつひめ

120
以前に読んで感想がなかったので再読。ドラマにしたら、配役は誰がいいだろう?颯爽としていて…でもちょっと心に切ない思い出を隠し持ってる陶子、心優しく、意外と?調査員としては使える萩君は?映像に変わってもこのストーリーなら飽きなくて、もっともっと膨らむ気がしました。電車の中で見かける誰かをつけて探偵気分を味わいたい…そんな気持ち…想像できる気がする。別の世界に飛び込むような…。人の心にはオープンな部分と鍵をかけてしまっておく部分がある。この二人は、それを心得ている人のような気がした。続編とかないのかなぁ…。2014/12/21

ひさか

94
小説すばる1995年4月号月曜日の水玉模様、8月号火曜日の頭痛発熱、1996年2月臨時増刊号水曜日の探偵志願、11月号木曜日の迷子案内、1997年9月号金曜日の目撃証言、1998年1月号土曜日の嫁菜寿司、7月号日曜日の雨天決行、の7つの連作短編を1998年9月集英社から刊行。2001年10月集英社文庫化。陶子シリーズ1作目。丸の内に務める一般事務職女子の奮闘話。設定が丁寧で事件解決が楽しいです。目からウロコの解決と魅力的な駒子が素敵です。日曜日の雨天決行は明らかな犯罪を見逃しているので少し後味が悪いかな。2021/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/579868
  • ご注意事項