内容説明
「いつも週末だったら、私たちはまちがいなく木端微塵だ。南の島で木端微塵。ちょっと憧れないこともないけれど」いくつもの週末を一緒にすごし、サラリーマンの彼と結婚した著者。今、夫と過ごす週末は、南の島のバカンスのように甘美で、危険だ。嵐のようなけんか、なぜか襲う途方もない淋しさ…。日々の想い、生活の風景、男と女のリアリズム。恋愛小説の名手がみずからの「結婚生活」をつづった、甘く、ビターなエッセイ集。
目次
公園
雨
よその女
月曜日
ごはん
色
風景
歌
桜ドライヴとお正月
一人の時間
自動販売機の缶スープ
放浪者だったころ
猫
甘やかされることについて
キープレフト
RELISH
著者等紹介
江国香織[エクニカオリ]
1964年、東京生。目白学園女子短期大学卒。出版社勤務後、一年間米国に留学。『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞・坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞を受賞
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