内容説明
日本人では考えられないような深さ、すごみを持ったインドのネルー。モンパルナスの部屋で楽しく雑談をかわしたサルトル。刺身を豪快にたいらげる太宰治。逗子の自宅にかくまったアメリカの脱走兵。時代を切り取った人びととの交流のありさまが、いまふたたび生きて目の前に現われる。「広場の孤独」「ゴヤ」など幾多の傑作をものした戦後文学の巨匠が、初めて肉声で語る自伝的回想録。
目次
何から話をしましょうか
上海で敗戦の報告を聞く
国やぶれてのちに…
作家会議とCIA
中ソ対立のはざまで
サルトルとヨーロッパ
昨今のソヴィエトを見て思うこと
北の国から
若き日のカストロ
ゴヤをたずねて〔ほか〕
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