出版社内容情報
作家・橋本治が、震災から安倍政権を経て「なぜ日本人は重要な問題についての議論を放棄するようになったのか」を問う辛口時評集。われわれが知性と思考力を取り戻すための処方箋。追加原稿も収録。
内容説明
日本は“初めに結論ありき”で“重要な議論を放棄する”国になってしまった。原発再稼働、消費増税とその先送り、特定秘密保護法の成立、集団的自衛権行使の閣議決定。東日本大震災以降、政府の場当たり的な対応は続き、国民の声は届かなくなってしまった。そんななかで、我々が知性と思考力を取り戻すためにはどうすればいいのか。この国の未来を憂う全てのひとへおくる辛口の処方箋。
目次
1 大震災がやって来た時(無用な不安はお捨てなさい;大雑把なことなら見るだけですぐに分かる ほか)
2 楽しい原発騒動記(すべては人のすること;福島第一原発一号機のメルトダウン ほか)
3 原発以上に厄介な問題(大震災までの日々;菅直人はなんであんなに嫌われるんだろう ほか)
4 そして今は―(みんなの時代;批判の声はどこへ行ったか ほか)
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作入選。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイなど、あらゆるジャンルで執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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