• ポイントキャンペーン

集英社文庫
さよなら、アルマ―戦場に送られた犬の物語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087453416
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

太平洋戦争時、「軍犬」として犬も戦場に送られていた。戦争によって引き離されてしまった太一とアルマ……。しかし、戦場で再会を果たし再認識する真の“友情"を描く感動物語。(解説/片野ゆか)

内容説明

昭和16年。大学予科に通う太一は、長引く戦争による食糧不足のため、愛犬アルマを軍用犬にすることに。試験に合格したアルマに、ついに出征命令を告げる「赤紙」が届き、満洲へ出征していく。このままアルマを「生きる兵器」にしていいのか。お前を一人にさせない、必ず僕も行く―。太一は、アルマを追って戦場に行くことを決意する。戦争に翻弄された青年と犬の“友情”を描く感動物語。

著者等紹介

水野宗徳[ミズノムネノリ]
1972年愛知県生まれ。構成作家・脚本家として、多数のテレビ番組で活躍。初の小説『おっぱいバレー』はベストセラーになり、2009年に映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

262
アルマ。とても優秀なシェパードと人間達との、悲しい友情。戦時という非常時は価値観が狂い全ての優先順位が戦争となり国民感情や思想も扇動された。仕方がないことだとは、そう思わずにいられなかっただろうとは、、、思う。だけどやはり戦争は間違っている!命を捧げて苦労を強いられるのはいつも弱き立場の者。優秀ゆえに軍用犬として戦場に送られたアルマ。鍛えたのは心優しき太一。それがアルマの為と信じ、アルマの幸せと信じて!チッチや健太、高橋先生の心の叫び、愛の叫びは霧と消される(悲哀) 最後のアルマの行動に涙しかない‼️🙇2019/03/31

小梅

82
戦争中、犬猫は「無駄飯食い」と見られ特に大型犬は厳しかったでしょう。人間の食べる物さえ少ない時ですから。シェパードのアルマに食べさせる餌を確保するには軍用犬として認められなければ…優秀なアルマはテストに合格したが、直ぐ召集される事に。2時間ドラマにピッタリな感じの作品でした。2015/08/12

yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん

47
三代目 びあだいまおうさまからのオススメです。戦争をやる人間は本当にバカで、、、そのバカのために犬までも、いや猫や馬も犠牲になってしまう。もの言わぬ動物を好きに使った人間が憎い。良書(児童書)でした。2019/09/15

リキヨシオ

36
戦争という激動の時代に巻き込まれるシェパード犬「アルマ」とアルマを愛し続けた飼い主朝比奈との絆を描く感動作。人間同士の一方的な都合により戦争に参加させられた「軍用犬」。相手国に勝つ為、敵国の人間を殺す為の戦力として愛らしいアルマが「変貌」する姿は読んでいてすごく辛い。ただすべては飼い主に好かれたくて褒められたい為という気持ちは全く変わらい…そんな犬には決して罪はない。今の日本は戦争状態ではなく食糧不足が減ってきたのに警察官の犬銃殺に事件、動物虐待の続発…殺伐とした雰囲気と人間の身勝手さは変わってない。2015/10/16

29
泣きました。戦時中、軍用犬として人間に従い、訓練を経て負傷しても立派に任務をこなすシェパードたちが沢山おり、一方軍用犬以外の犬や猫も供出され沢山命を落としていた。人間に褒めてもらいたいから勇敢に戦う、人間が犬を悪魔にする。人間の意のままに犬たちの運命が変わってしまうことがいたたまれません。こんな悲しい事実はもう二度とあってはならないと思います。2015/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9798921
  • ご注意事項

最近チェックした商品