集英社文庫<br> 教室に並んだ背表紙

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集英社文庫
教室に並んだ背表紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445374
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「わたしは欠陥品なのかもしれない。自分が大人になれるって、無条件で思い込めるみんなが、羨ましい」(本文より)

中学校の「図書室」を舞台に、クラスへの違和感や未来の不安、同級生に対する劣等感など、思春期の心模様を繊細に描き出す全六編の連作短編集。

【著者略歴】
相沢沙呼(あいざわ・さこ)
1983年、埼玉県生まれ。09年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。11年3月「原始人ランナウェイ」が第64回日本推理作家協会賞(短編部門)候補作となる。18年『マツリカ・マトリョシカ』が第18回本格ミステリ大賞の候補に。19年『medium 霊媒探偵城塚翡翠』が国内ミステリランキングを席巻し、大ヒット。その他の著作に『雨の降る日は学校に行かない』『小説の神様』『invert 城塚翡翠倒叙集』『invert II 覗き窓の死角』など。

内容説明

図書委員のあおいは、苦手な同級生を図書室で見かけた。本に興味がないはずの彼女の姿に疑問を抱き―(「その背に指を伸ばして」)。本が嫌いなあかねは、読書感想文の課題にゲンナリ。そこへ偶然、クラスメイトが捨てた下書きを見つけて―(「やさしいわたしの綴りかた」)。本を開くたび、窮屈な世界が少しずつ拓かれていく。中学校の図書室を舞台に、6人の少女たちを繊細に描く連作短編集。

著者等紹介

相沢沙呼[アイザワサコ]
1983年、埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。20年『medium霊媒探偵城塚翡翠』で第20回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

芳樹

81
【単行本既読】それぞれ悩みを抱えた女子中学生たちに焦点を当てた、六編の小品からなる連作短編集。文庫で再読です。やはりサコモコ文学は心に沁みるな…。人の人生を一冊の本に例えるなら、教室に並んだ子供たちの背中はさながら本棚に並んだ”背表紙”のよう。だからこそ、手に取って文章に触れたとき共感してずっと読んでいたいと思うこともあるし、相容れなくて本棚に戻すこともある。改めて、美しく心に深く突き刺さる素敵な標題であるとしみじみ感じました。2023/06/20

ぼっちゃん

63
文庫で再読。中学校生活で生きづらさを感じている女の子たちが、物語に出会うことで少し前向きになっていく6つの連作短編。恋愛、部活、友情も出てこず、結末がはっきり描かれているわけではないが、学校生活に生きづらさを感じている人たちにお薦めの物語でした。勧められた本を探すシーンで『せ』のところではなく、『ち』のところは探した?というのが2回ほど出てきましたが、これは何を指しているのだろう??2023/06/25

エドワード

51
背表紙―何と魅力的な言葉だろう。本の背表紙の並ぶ本棚を眺める時は至福の時だ。しかし学校では本好きは陰キャと呼ばれる。読書は独りでするもの。仲間が多いことを良しとする学校では、読書を奨励する傍で読書を蔑むのだ。私の中学時代から全く変わらない。かくして本の好きな生徒はしばしばシカトされ、本にカバーをかけ、図書室へ逃避する。彼女たちを見守る、司書のしおり先生。読書の楽しみを色々な形で教えてくれる。本の成り立ち、装幀、紙の手触り、栞、花布。私は本というモノが好きなのだ。電子図書が普及発展しても、紙の本よ、永遠に。2023/08/19

よっち

41
中学校の図書室を舞台に、クラスや友人たちとの言動に馴染めない違和感や未来への不安、同級生に対する劣等感など、思春期の少女たちを繊細に描く連作短編集。図書室にやってくる苦手なクラスメイト、新たに赴任した学校司書と見つけた未来への手紙、ゴミ箱に捨てられた課題図書の感想文、変わってしまった友人への複雑な想い、自分を認めてくれた友人、ふとしたきっかけから教室に居場所がなくなる孤独など、教室の中に居場所を見つけられない主人公たちが見出すささやかな繋がりが優しくて、そんな繊細的な描写がとても著者さんらしい物語でした。2023/06/19

星野流人

38
教室にどことなく居場所のない中学生の女の子たちと、司書のしおり先生の交流を描く連作短編集。相沢沙呼さんなのでガッツリミステリなのかなと思い込んでいたのですが、どちらかというと思春期の悩める女の子たちの心にそっと寄り添う素敵な小説でした。生徒たちに寄り添うしおり先生の存在が素敵で、改めて本というものの素晴らしさも感じられたり。まだ何者でもない女の子たちの、些細だけれどでも切実な悩みを読んで、しおり先生や本とのふれあいを通じて立派に育っていけたらいいなと思ってしまいますね。2023/11/26

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