集英社文庫<br> おいしい家族

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集英社文庫
おいしい家族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

2019年9月20日全国公開 映画「おいしい家族」の小説本。

母の三回忌、実家である都内の離島に帰省した橙花。憧れの美容部員になり数年。仕事がうまくいかない日もあるし、おまけに夫婦生活もずいぶん前から雲行きが怪しい……。都会暮らしに疲れた橙花にはちょうどよい休暇だった。故郷に暮らす一つ年下の弟の翠は、スリランカ人女性と結婚し、間もなく新しい命が誕生する予定。実家に着くと、その佇まいは母がいない以外、何も変っていなかった。と思いきや、橙花を出迎えたのは、母のワンピースを着た父だった! 唖然とする橙花に追い討ちをかけるように、夕食の席に現れたのは、見知らぬ中年男・和生と、その娘で生意気な女子高生・ダリア。そして父はこう宣言した。
「父さんな、あたらしい家族の母さんになろうと思う」。
始めは納得出来ず、父に反発する橙花だったが、島の人たちとの交流、流れ者の和生とダリアの過去、父の亡き母への想いを知るうちに、橙花の心に変化が――。
性別、血縁、国籍、あらゆる壁を超えた、あたらしい家族の誕生を描いたユートピア小説。

【著者略歴】
ふくだ ももこ
1991年、大阪府生まれ。映画監督・作家。日本映画学校で映画を学び、卒業制作の「グッバイ・マーザー」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭、湖畔の映画祭で入選。2016年「えん」ですばる文学賞佳作受賞し作家デビュー。他の作品に「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」がある。全国公開映画「おいしい家族」の脚本・監督を務めた。

内容説明

母の三回忌、橙花は久しぶりに故郷の島に帰省する。港まで車で迎えに来た弟、翠に連れられて家に着くと、待っていたのは義妹のサムザナさんと母の服を着た父、そして食卓には見知らぬ中年男性と女子高生がいた。戸惑う橙花をよそに、皆は家族のように振る舞い―。性別、血縁、国籍を超えて、あたらしい家族のかたちを描き出す感動の人間ドラマ。第40回すばる文学賞佳作受賞の「えん」併録。

著者等紹介

ふくだももこ[フクダモモコ]
1991年大阪府生まれ。作家、映画監督。日本映画学校で映画を学び、卒業制作の「グッバイ・マーザー」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭、湖畔の映画祭で入選。2016年「えん」で第40回すばる文学賞佳作を受賞し作家デビュー。映画「おいしい家族」の脚本・監督を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

41
家族の形は血縁関係だけじゃないのですよね。色々な家族の形があってもいいじゃないですか。母の3回忌で帰省した橙花の家族は、彼女の知っていた家族じゃなかったので戸惑ったことでしょう。でも、そこにいた人たちは皆家族のように振舞っていた。新しい家族の形ができていたんですね。家族とは何が正しいとかじゃないのだなと痛感させられます。2024/08/13

Karl Heintz Schneider

13
母親の三回忌に出るために久々に故郷の島に帰省した橙花。そこで待っていたのは、スリランカ人の弟嫁、女装した父親、そして見知らぬ中年男性と女子高校生だった。私がいない間にどうしてこんなことに!最初は事態を受け止められない橙花だったが。「家族になるってさ、男とか女とか、恋とかセックスとかだけじゃなくて、愛さえあればオッケーなんだと思う。」血がつながっていることだけが家族の定義じゃない。性別とか、年齢とか、国籍とか、そんなものをすべて超越した家族のカタチがあってもいい。著者はそれを言いたかったのではないだろうか。2023/05/20

こばゆみ

8
面白かったけれど、読み終わったあとに既に映画が公開されていると知ると、「そうだよな〜これは小説より映像向きの作品だよな〜」って、なった(^^;) 久しぶりに実家に帰ったら、父が亡くなった母の服を着て、赤の他人と同居しているという状態に出くわし、戸惑う橙花のお話。個人的に高校生のダリアが主人公の話を読んでみたいと思ったのでした!2023/04/12

蓮水

1
家族は血縁関係だけではない、愛さえあれば家族になれる。言いたいことは分かるけれど説得力に欠けるというか、さほど響かなかった。父が死んだ母のワンピースを着て台所に立っているという始まり方は良かったと思うけれど、全てのエピソードがどこかで見たような話で上手く絡み合っていない感じがした。 収録作の「えん」の方が好きだった。ナリヒラくんが大人と子供の狭間という感じで良いキャラクターだった。高校生にしては子供っぽい琴子も親友の前では弱みを見せるところが可愛らしいなと感じた。ただ「えん」も終わり方が適当に思えた。2025/04/19

pandamiru_

1
みんな幸せでいられるなら家族の在り方なんてなんでもいいよねって言うお話。 生きてるだけでえらいよ〜*.2023/05/12

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