集英社文庫<br> カケラ

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集英社文庫
カケラ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087444735
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――?
「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリー長編。

【著者略歴】
湊かなえ(みなと かなえ)
1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞、受賞作を収録した『告白』でデビュー。同作で09年本屋大賞を受賞。12年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門、16年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。18年『贖罪』がエドガー賞候補となる。その他の著書に『夜行観覧車』『白ゆき姫殺人事件』『母性』『山女日記』『リバース』『未来』『落日』など多数。

内容説明

美容外科医の橘久乃は幼馴染みの志保から「痩せたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言と、見え隠れする自己正当化の声。有羽を追いつめたものは果たしていったい―。周囲の目と自意識によって作られる評価の恐ろしさを描くミステリー長編。

著者等紹介

湊かなえ[ミナトカナエ]
1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。16年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞受賞。18年『贖罪』がアメリカのエドガー賞、“ペーパーバック・オリジナル部門”にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

224
どうして読もうと思っちゃたかなあ。どうして読んでるのかなあ。オッサンの俺にはどうにもピンと来ない話だし。長い長い1人語りが延々続いて一本調子だし。何人も何人も。何人も何人も。楽しくないなあ。めんどくさいなあ。やめちゃおうかなあ。でもあと少しだし最後にあっと驚く展開があるかも知れないしなあ。ああ、結局大して驚く事は起きなかったなあ。やっぱり、オッサンの俺にはどうにもピンと来なかったなあ。ああ、どうして読もうと思っちゃたかなあ。2023/04/21

203
文庫化して読むのをとても楽しみに待ちわびていた作品。証言者たちの語り口で進むストーリー。聞き取り役の美容整形外科の久乃が何か殺人的なことに絡んでどんでん返しが来るのかと思ったけれど違いそのまま結末を迎える話でした。ドーナツの描写が相当美味しそうで食べたくなりました。証言者それぞれの価値観、正義、考え方があって誰に否定される筋合いもない。きちんと決められた位置にはまるカケラだけが正しいのではない。カケラごとにはまる場所はあるし、カケラがそこで良いと思うならそれもありなのですね。2023/04/02

いつでも母さん

188
「ハイ、先生。私はいい年をした大人です。でも、自分の体型管理も満足に出来ません。ずーっとやや肥満で生きてきました。顔?まぁ、普通だと思ってここまで生きてきました。上を見てはきりがないし、下を見てなんておこがましいと思ってます。向上心がない?そうかもしれません。でも、これが私です。これからもこのままです。それが何か?」そんな読後感(汗)苦手な湊さん、また読んじゃった。ん・・ん、価値観は人それぞれ、良くも悪くも湊さんだと感じた次第。はぁ。2023/02/21

JKD

137
有羽の死と、美容外科医 橘久乃に対する元同級生からの露骨な妬みや嫌味満載の会話。これが何を意味するのか分からないまま登場人物がどんどん増え、状況整理が追い付かなくなる。デブの何が悪い。幸せに太って何が悪い。肥満の是非について意見が食い違い、誤解を生じさせ、こじれていく。中盤以降で核心が見え隠れしはじめ、最終章のタイトルを見て一瞬読み進めるのを躊躇してしまうほど緊張。美容整形は奥が深い。いろんな意味で。2023/03/14

ピース

120
自殺した有羽について美容外科医の久乃が有羽の関係者に話を聞く形で話が進んでいく。同じことでも立場や解釈が違えばこれだけ捉え方が違うものかと驚いた。特に太った有羽を親から虐待を受けていると思った担任の先生が印象的だった。担任の先生は自分の経験から正しいことをしてるつもりでも有羽本人は全く的外れであったし結果的には有羽を追い詰めたのではないか。自分自身もどこかで同じことをしたことがなかったかと考えるとちょっと恐ろしかった。2023/04/04

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