集英社文庫<br> 火影に咲く

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集英社文庫
火影に咲く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087442823
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

沖田総司、高杉晋作、坂本龍馬、中村半次郎……。幕末の京を駆けた志士と、想いを交わした女たち。
彼らが生きた、かけがえのない一瞬を鮮やかに描き出す珠玉の短編集。

「川というのは無慈悲なものよ。絶えず流れて一時たりとも同じ姿を見せぬのだから」(詩人・梁川星巌×妻・張紅蘭「紅蘭」)
「わしにもいつか、そねーな日が来よるかのう。日なたを歩ける日が」(長州藩士・吉田稔麿×小川亭の若女将・てい「薄ら陽」)
「死んだって、生きてるんだよ。なにひとつなくならない。あたしが、あの人を慕っていたことも、あの人があたしを何より大事にしてくれていたことも」(新選組・沖田総司×労咳病みの老女・布来「吞龍」)
「女がみな、惚れたはれただけで生きとる思たら、大間違いどすえ」(長州藩士・高杉晋作×祇園の芸子・君尾「春疾風」)
「しっかし、おまんは果報者じゃ。あがな美しいおなごに選ばれたがぜ」(土佐藩士・坂本龍馬×岡本健三郎×亀田屋の娘・タカ「徒花」)
「うちはな、中村様がほんまに好きやった。こないに心の底から人を好きになれんのや、と自分で驚いたほど、好きやった」(薩摩藩士・中村半次郎×村田煙管店の娘・さと「光華」)
以上、全六編収録、

内容説明

新選組の沖田総司や土方歳三、吉田松陰門下生の高杉晋作や吉田稔麿、西郷隆盛らとともに戊辰戦争へと突き進む中村半次郎…。幕末の京を駆け抜けた志士たちも喜び、哀しみ、そして誰かを愛し、愛された。激動の歴史の陰にひっそりと咲く“かけがえのない一瞬”を鮮やかに描き出す全6編を収録した短編集。

著者等紹介

木内昇[キウチノボリ]
1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、独立。インタビュー誌『spotting』を主宰し、単行本、雑誌などでの執筆や書籍の編集を手懸ける。2009年、第二回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。11年『漂砂のうたう』で第144回直木賞受賞。14年『櫛挽道守』で第9回中央公論文芸賞、第27回柴田錬三郎賞、第8回親鸞賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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えみ

65
一寸先は闇。しかし、その闇にも色がある。明日の命さえままならない動乱の世で、死を常に身近に感じながら幕末を駆けた志を持つ者たちの面影を闇の中に見る。張紅蘭・吉田稔麿・沖田総司・高杉晋作・坂本龍馬・中村半次郎。行き場のない想い、殺伐とした熱狂、血の花が咲く京の都。佐幕も倒幕も関係ない。泥水の中でも美しい花が咲くように、どんなにその手が血で汚れようとも心が嫉妬で染まろうとも彼らの生の中に鮮やかな華は咲く。誰一人恥ずべき道は歩んでない、己の信じる道をただ歩む。それが愚かでそこが魅力。だからこの時代が好きなのだ。2021/08/21

けやき

54
幕末の志士たちをそれを支えた女性たちを通して描き出す短編集。高杉晋作に人として認めてほしかった君尾を描いた「春疾風」がベスト。中村半次郎とさととの関係を描いた「光華」や龍馬を意識する岡本健三郎とたかを描いた「徒花」もよかった。2023/05/23

エドワード

47
繰り返しドラマの舞台になる幕末、激動の京都に集う、お馴染みの志士たちの陰で健気に生きる女たち。どの章も彼女たちの一途な愛が胸を打つ。池田屋で命を落とす長州の吉田稔麿と、小川亭の若女将・てい。沖田総司と診療所ですれ違う老女・布来。祇園随一の芸妓・君尾と高杉晋作、井上聞多の邂逅。土佐の岡田健三郎は、寄宿先の売薬商・亀田屋のタカとの約束のお蔭で、坂本龍馬暗殺の場から逃れた。薩摩の中村半次郎は煙管屋の娘・さとと二人で写真を撮る。一瞬一瞬を命がけで生きたことは男も女も同じだ。尊さにおいて歴史は愛に遠く及ばない。2021/09/14

piro

42
幕末の京都を舞台に描かれる短編集。歴史の中で脇役の人々の目線で語られる激動の時代がとても興味深く感じられます。直前に『燃えよ剣』を読んでいたので時代背景の予習は十分。病に伏せ始めた頃の沖田総司を描いた『呑龍』が一番心に残りました。若き会津藩士との邂逅と別れ、自分と同じ労咳を病む老婆との交流は、激しい時代の流れと違う時間が流れている様。総司が置かれた状況とその後を知るだけにグッときます。高杉晋作に想いを寄せる祇園の芸子君尾を描いた『春疾風』も良かった。どの短編も時代の空気が感じられる作品です。2023/02/22

kawa

39
幕末の京都、公武合体派と討幕派の揺らぎの中で生きる志士たちが主人公の短編集。沖田総司や高杉晋作らビックネームのそれも楽しめるが、どちらかと言うとマイナーな人物、吉田稔麿「薄ら陽」、岡本健三郎「徒花」、中村半次郎「光華」が下士としての葛藤、ひがみ、不器用な恋がバランスよく描かれていて印象的。岡本の眼を通じた龍馬の人物造形も読みごたえあり。いつも期待を裏切らない著者の作品。他の幕末ものも意識的に読んで見ようと思う。2023/10/16

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