出版社内容情報
口入屋長兵衛は、護岸工事の人足手配で談合があると聞き……。悪党たちの罠にはまった長兵衛、反撃なるか! 書き下ろし時代小説第二弾。
内容説明
江戸花川戸の人材派遣『幡随院』の主人長兵衛は、喧嘩が強く男前。大川の氾濫で崩れた土手から刃物傷のある骨が出た。同心の河下が、行方不明になっている隣家の亭主ではないかと尋ねにくる。一方、被害修復の護岸工事を巡り、商売敵の『川辰屋』が普請奉行と癒着しているらしい。正々堂々と入札で仕事を得たい長兵衛だが、大金を巡る罠に嵌められ…。巧妙に仕組まれた悪事を糾す、いなせな男の活躍!書き下ろし痛快時代小説。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。83年、データベース会社に勤務の傍ら執筆した『原島弁護士の処置』で、第22回オール讀物推理小説新人賞を受賞。88年『絆』で第41回推理作家協会賞、90年『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
89
九代目長兵衛口入稼業「御金蔵破り」 2巻。浅草花川戸に店を構える口入れ屋「幡随院」の九代目、ご存じ幡随院長兵衛と女房のお蝶、番頭の吉五朗、弥八、勝五朗(大前田栄五郎)が活躍し15年前の事件に関わり解決する、テンポも良く粋でいなせの長兵衛格好いいですね。2021/01/30
犀門
2
No.022★★★★☆悪どい商人と普請奉行との癒着に鋭く切り込む!。男気のある長兵衛さん、大活躍。2021/03/17
Panja Morimoto
1
九代目幡随院長兵衛シリーズ2作目。歌舞伎の「極付~」を思わせる筋立てをミステリーに。2021/04/22
goodchoice
1
シリーズ2作目の様だが、初めて読んだ。主人公のキャラクターがはっきりしていて、その面では読み易い。2021/02/20
ササ
0
なんとまぁ、床下からの千両箱とは! それにしても助けてくれる仲間がたくさんいて、何だかほっこり。2023/05/07