出版社内容情報
虐待を受けた子が希望を持って生きるために、大人に何ができるのか。ケア施設の取り組みを取材し、現場スタッフの葛藤に迫ったルポ。
内容説明
虐待をうけた子を癒すために、大人ができること。一軒家で乳幼児を少人数で育てなおす「ペンギンハウス」の挑戦。児童福祉法により一時保護される形で、児童精神科医療の先端施設「あすなろ学園」に入院した舞ちゃんの成長と、それを支えるスタッフの日々。子ども虐待問題を顕在化させ、法整備にも尽力してきた著者によるドキュメント・ストーリー。子どもたちの未来に希望の光を灯す願いをこめた本。
目次
第1章 ペンギンハウス―赤ちゃんの心を癒す一軒家
第2章 あすなろ学園―育て直しの子ども病院への挑戦
第3章 家族再生を支える人々―子どもの未来を守るために
著者等紹介
椎名篤子[シイナアツコ]
1955年生まれ。駒澤大学卒業。作家、フリー・ジャーナリスト。『凍りついた瞳』に代表される著作と、その漫画化作品で子ども虐待の問題を顕在化させ、児童虐待防止法の立法にも尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カッパ
14
2つの虐待をうけた子供たちをケアする施設について書いた本です。乳幼児を育て治す「ペンギンハウス」と精神科医療の「あすなろ学園」の話です。虐待をうけた子供たちを治すって大変なことだなということをまず身に染みて感じることができる本であった。また、そのような虐待をする親というのもまた何かの被害者であったり精神疾患にかかっていりょうにも感じた。努力しているスタッフをみるのも元気をもらえるのでおすすめである。2023/11/23
まこ
7
児童虐待を扱う二編のお話し。 最初はフィクションと思ったけど、ノンフィクション。 どの話も幼少期の愛着障害の大切さと、後遺症の重さを感じさせる。 私もネグレクト当事者。長年愛着障害と向き合えずにきました。 誰かを大切に思うって、自分が誰かに大切に思われた経験があってこそふに落ちる感情じゃないかな。 そういう意味でも、両親との愛着形成の大切さを再認識する一冊です。 2024/03/11
りょう
7
小さい子どもの虐待の話は辛くて苦しくてたまらないけど、親も苦しくて辛いということ、みーんなよわいところのある孤独な人間として、助けてもらいながら子育てするしかないよなあ。2020/01/22
takao
2
ふむ2023/02/17
Mao
2
小さい頃の環境は成長に大きな影響を与える。大人の責任は大きい2019/09/19