東京育ちの京町家暮らし

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163564104
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

空家になって十年の、老いた町家を夫婦で修復、介護。土間があり、土壁があり、心がある暮らし―。便利より文化にこだわる「むかし暮らし」のはじまりです。

目次

祇園祭で知った、京町家の奥座敷
町家のよさは表からは見えない
知人の町家探しに奔走す
京都空町家マップができそうだ
町家、貸してもらえる!?
春の彼岸、故人の荷物を
家を空っぽにする きものを市で売る
防空壕が出てきた
突然、アクシデント
振り出しに戻ってしまいました
結局、決めたのはこんな家
改修工事、壁からはじまる
床も壁もない家に引っ越しか
引っ越したとたん、漆にかぶれた
やっと完成、いざお披露目
土間のダイニングキッチン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっこ

43
東京育ちの著者が京の町屋に憧れ、居住を試みる。京都•古いもの•建築物、どれも大好きなので、夢のようなドキュメントでした。古い町屋を直していく様子や、元住民の古道具にわくわく。でも同時に町屋に住む大変さ、敷居の高さも痛感。貸し手を探すのもリフォームも、実際暮らすのもかなり大変そう。夢は夢のままにしておくのがいいかもしれない。ただホテル代わりに1日ステイする方法があるようなので、こちらはぜひ行きたいです。『自分が生まれた年をベースにして、そこに味付けとして二十一世紀を加える。』という考え方がとても好き。2015/10/17

ぶんこ

16
この人の町家暮らしは、以前から知っていました。しかし、冷凍庫も無し、システムキッチンも無し。お料理をする時には、座敷から土間に降り、冷暖房もない所で作るのは、苦行としか思えません。美意識も、ここまで徹底すると怖い。毎日の生活は、雑事の積み重ねで、歳とともに、その雑事が苦痛となります。読んでいるだけで、憧れの溜息ではなく、本当の溜息が出ました。町家暮らしには憧れるけれど、生活は快適にしたい。

そうたそ

10
★★★☆☆ 京都で町家暮らしをするために、老いた町家を見つけ、そこから修復して……と奮闘する様を描いたエッセイ。京都で町家暮らしって割と憧れる人はいるかもしれない。でも、それはあくまで憧れの段階で済んでしまうようなことで、実際に住もうとしたら大変なんだろうな、という予想はつく。本書はまさにそれを実行に移しているのだが、やはり相当大変。住む前も住んでからも大変だ、というのが正直な感想。並大抵の気持ちでは、京都で町家暮らしなどできないだろう。それだけに、著者の本気度もまた垣間見える。2023/08/23

hiyoco

1
京都で家を見つけることや町屋暮らしの大変さを実感。著者の執念?にはあっぱれ!!2012/02/04

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