集英社新書<br> 「文系学部廃止」の衝撃

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集英社新書
「文系学部廃止」の衝撃

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087208238
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C0237

出版社内容情報

「文系学部廃止」の報に沸き立つわが国の教育界。理系偏重の学部再編を推し進める「官僚の暴走」により、近代日本の教養の精神はここに潰えてしまうのか? 大学論の第一人者が驚愕の舞台裏を語る。

内容説明

大学論の第一人者による緊急提言!大学は、何に奉仕すべきか?迷走した廃止論争の真相と、日本を救う知の未来像。

目次

第1章 「文系学部廃止」という衝撃(瞬く間に広がった「文系学部廃止」報道;「通知」批判の背後にある暗黙の前提 ほか)
第2章 文系は、役に立つ(「役に立つ」とはいかなることか;「役に立つ」の二つの次元 ほか)
第3章 二一世紀の宮本武蔵(大爆発する大学をとりまく危機;大綱化・重点化・法人化―新自由主義のなかの大学改革 ほか)
第4章 人生で三回、大学に入る(大学は、人生の通過儀礼か?;人生のなかに、大学を位置づける ほか)
終章 普遍性・有用性・遊戯性

著者等紹介

吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専攻としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの中心的な役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

31
2016年発行。東京大学の副学長、大学総合教育研究センター長を歴任されていただけあって、無責任な理想論ではなく冷静な現状分析と将来像を解説する一冊になっている。学問について役に立つ、立たないという近視眼的なことで考えて大学を運営するのは適切ではない思う。学問的な問題意識を持って、ゼミでみんなと意見を交換したり、議論しながら研究するというのは在学中はその価値をよく分からなかったが、卒業後にそれがとても貴重な経験だったし、実は仕事の中でも活かされていることに気付かされることがある。2023/08/15

ステビア

30
熱くて充実してる2021/09/08

緋莢

25
「大学は、何に奉仕すべきか?」2015年6月、文部科学省が出した「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」という通知は、「国が文系学部を廃止しようとしている」と各メディアが報じて、騒動となった。事の経緯を見誤った報道ではあったが、「文系」軽視の傾向は否定できないものがある。「役に立たないが、価値はある」という風説の真意を探り、「文系的な知」が役に立つ論拠を提示。実効的な大学改革への道筋を提言した本。2016/07/10

Ecriture

21
これは読んでほしい。文系学部廃止論は、メディアや知識人が安倍政権叩きのネタとして過剰に受け止めたきらいはあるが、文系が不要と認識される下地があったことは大問題。反論した教員たちもリベラルアーツ・教養教育・人文社会学の区別がついておらず、有効な反論が少なかった。文系学問に属すると思っている教員が、「文系学問は役に立たない。しかし役に立たないものにも価値がある」とよく考えもせずに開き直って主張することを、ウェーバーの「目的合理的行為」と「価値合理性」の概念や大学学問の歴史を用いて適切に批判している。2017/03/27

ひよピパパ

20
2015年に文科省が出した通知に端を発した文系学部廃止論の問題点を指摘するところからはじまって、価値創造的次元における文学の知とその有用性、大学のあるべき将来像へと議論が進められている。随所に筆者の卓見が光り、感服した。形式的な柳生流の剣法と、相手に応じて柔軟に適応する宮本武蔵の剣法を例に出しながら、大学の改革には後者を目指していかなければならないとする議論は面白かった。2020/02/21

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