集英社新書
最前線(フォワード)は蛮族たれ

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087205541
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0236

内容説明

日本サッカー伝説のFW、釜本邦茂からの強烈なメッセージ。それはサッカーの戦い方からみた日本及び日本人論にまで展開する。たとえば、「周りから浮くのがそんなに怖いか?」「敗戦から学ぶものはなし」と語り、「運をつかむ方法」「一流になるための賢さ」に話は及ぶ。どの言葉も「最前線(FW)は中盤(MF)の家来ではない」と言い切る釜本イズムに裏打ちされたものだ。組織に立ち向かい、それを突破し、変えるのは最後は個の力である。その個を釜本邦茂はあえて蛮族と呼ぶ。

目次

序章 なぜ蛮族になったのか
第1章 蛮族という名のFW―点を取るための作法(FWは見出しになってなんぼ;チームの勝利より自分の得点だ;FWはMFの家来ではない ほか)
第2章 蛮族の育て方―こうすればFWになれる(蛮族が生まれにくい時代;まず指導者が型にはまっている;監督の仕事は習慣づけと環境作りだ ほか)
第3章 蛮族の増やし方―日本を強くするために(サッカーは11人同士の戦いなのか?;ストライカーを育てるJリーグ改革案;試合が多すぎるのではないか ほか)
終章 未来のために

著者等紹介

釜本邦茂[カマモトクニシゲ]
1944年生まれ。早稲田大学から実業団のヤンマー(現セレッソ大阪)と、長く日本サッカーのエース・ストライカーとして活躍。特に、68年のメキシコ・オリンピックでは7ゴールをあげ得点王、日本の銅メダルに貢献する。Jリーグ、ガンバ大阪の監督を経て参議院議員。その後、日本サッカー協会名誉副会長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

18
個人的に初タイトルとフットボールの面白さを実感させてくれた監督・オシム翁の薫陶は受けているし、彼のエゴイスティックなFWの排除と労を厭わぬ守備は、Jのスタンダードとなっている。しかし、それに真逆に近い価値観を持つ釜本氏にも共感出来るシーンは多い。スタジアムでJリーグを観ていれば、決定的な場面でパスに逃げる、フリーでの凡ミス、それに対する選手間のあやふやな挨拶など、観戦時に感じる、不可解,不愉快なシーンは枚挙に暇が無い。日本サッカー界全体のプロ意識と要求度の低さは、ひいては関わる人たちの末路を不幸にする。2013/08/17

スプリント

7
日本代表のFWに欠けている資質を釜本氏に見出すことができます。そしてそれを持ち合わせた選手の登場と彼をスポイルしない環境の構築を願ってやみません。釜本氏が監督・議員として大成できなかった理由も本書を読むと理解できます。2014/10/01

ヒュンフ

3
流し読み。 FWからパスの注文を出せ 嗅覚でなく準備によるもの 大型FWを育成しろ 日本は引いて待たれたら点が取れない 妥当性のある言い分。だが、もう一歩踏み込んで欲しかった。 日本人の民族的なメンタリティはありがちな"ハングリー精神の欠如"で片付けられていた。 ワシらの頃は…のセットまでついて。 大型FWは自身の経験と多少のコンプレックスが伴っている分、説得力がある 特に「細やかさを求めすぎるな」という部分 多くのスポーツに見られる、"点取り屋の外人頼り"ここについての踏み込んだ本が未だ無い2019/09/19

mym

3
読んでいて、釜本氏が非常にストライカー向きのメンタリティだったことは想像できる。パスの出し手にはしっかりと要求し、自分はゴールを決める仕事を果たす。要は結果を出せば何も言われない、でも日本には何も言わせないような結果を出すストライカーがいない。2010/09/15

YOS1968

2
ノスタルジアである2010/09/09

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