内容説明
今や国民病になってしまった感のあるウツ病。ウツ病自体は投薬や治療が必要な病気だが、最近、薬も治療も効果をあげないウツ症状に悩む人が臨床の場で増加している。この新しいタイプの症状の多くは従来のウツ病ではなく、本人のアイデンティティに根ざした問題や、過度のポジティブ・シンキング信仰、また人格障害に起因する“ウツもどき”が多いという。本書はこの新しい症状を従来のウツ病との比較の上で、三つの類型にわけ、臨床例をまじえながら分析。そして、この「ウツになりたいという病」への処方箋をわかりやすく提示する。
目次
第1章 ウツ気分を大量生産する社会の秘密(もし日本人全員がウツになったら…?;ウツになりたいという病 ほか)
第2章 ウツになりたいという病(ウツになりたい人たち;他の病院に隠された「ウツになりたい病」 ほか)
第3章 ポジティブシンキングとウツ症状の侮れない関係(ポジティブシンキングはウツ症状を加速させる;ポジティブシンキングで窮地に追い込まれる ほか)
第4章 ウツ状態から抜け出る考え方(ウツ症状を引き起こしやすい考え方;ポジでもネガでも無関心でもなく ほか)
著者等紹介
植木理恵[ウエキリエ]
1975年大分県生まれ。心理学者、臨床心理士。東京大学大学院教育心理学科を修了後、文科省特別研究員として心理学の実証的研究を行なう。日本教育心理学会で最難関の「城戸奨励賞」「優秀論文賞」を史上最年少で連続受賞。山王病院の心療内科でカウンセリングに携わり、慶應義塾大学理工学部で講師を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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