内容説明
「わからない」ことが「恥」だった二十世紀は過ぎ去った!小説から編み物の本、古典の現代語訳から劇作・演出まで、ありとあらゆるジャンルで活躍する著者が、「なぜあなたはそんなにもいろんなことに手をだすのか?」という問いに対し、ついに答えた、「だってわからないから」。―かくして思考のダイナモは超高速で回転を始める。「自分は、どう、わからないか」「わかる、とは、どういうことなのか」…。そしてここに、「わからない」をあえて方法にする、目のくらむような知的冒険クルーズの本が成立したのである。
目次
第1章 「わからない」は根性である(「わからない」という恥;「わからない」を「方法」にする方法 ほか)
第2章 「わからない」という方法(私はなぜ「セーターの本」を書いたのか;「わかる」とはいかなることか ほか)
第3章 なんにも知らないバカはこんなことをする(基本を知らない困った作家;天を行く方法―「エコール・ド・パリ」をドラマにする ほか)
第4章 知性する身体(この役に立たない本のあとがき;知性する身体)
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年、東京生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。在学中の68年に描いた駒場祭ポスターでイラストレーターとして注目される。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以降、小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ・芝居の演出等で精力的に活躍。主な著作に『桃尻語訳枕草子』『江戸にフランス革命を!』『’89』『窯変源氏物語』『ひらがな日本美術史』『二十世紀』等。『宗教なんかこわくない!』で第9回新潮学芸賞受賞
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