出版社内容情報
同盟を結んだ異民族クルムの軍勢を従え、ついに瑞燕国に帰還した雪媛。神力で朔辰軍の侵攻を退けたという噂は都にも届き、民衆は神女の加護に沸いていた。皇帝の証である玉璽を持つ碧成を捕らえた環王は、雪媛に使者を送り自分を正式な皇帝として祝福せよと求めるが、「真の皇帝は天の下にただ一人である」と冷たく拒絶されてしまう。焦った環王は都中の尹族を捕らえるよう命じ、雪媛を都へ呼び寄せるべく画策するが!? 中華逆行転生譚、激動の最終局面!
内容説明
同盟を結んだ異民族クルムの軍勢を従え、ついに瑞燕国に帰還した雪媛。神力で朔辰軍の侵攻を退けたという噂は都にも届き、民衆は神女の加護に沸いていた。皇帝の証である玉璽を持つ碧成を捕らえた環王は雪媛に己を正式な皇帝として祝福せよと求めるが、冷たく拒絶されてしまう。焦った環王は都中の尹族を捕らえるよう命じ、雪媛を都へ呼び寄せるべく画策するが!?
著者等紹介
白洲梓[シラスアズサ]
『最後の王妃』で2015年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
42
待望の新刊!碧成とあんなことがあってから、良くぞここまで…(涙)と感慨深い展開。強く、惡女な雪媛が戻ってきました。しかも、あの頃と違ってめちゃくちゃ心強い仲間がいっぱい!雪媛がこれまでやってきたこと、歩んできた道が結実していく様を見て取れるようでこれまた感慨深い。ページ数たっぷりだけどこの作品は本当にスルスルと文字が脳に入ってきてあっという間に読了してしまう。怒涛の展開に次ぐ展開でハラハラしっ放しでした。次巻で完結か〜。ものすごく読みたいけどものすごく寂しい〜。2023/08/20
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「威風堂々惡女」第十二巻。とうとう瑞燕国に帰って来た雪媛。タイトルで “惡女” と宣言しているのだから、とやかく云いませんが、自分の目的のために手段を選ばないのは流石というかなんと言うか‼️碧成が崩御、この皇帝が一番の被害者だった気がします。幼い時に出会った雪媛に、未来を変えるために誘惑されて毒をもられて‼️次が完結巻。躍動感あるストーリーに心躍らせながら読んできました。雪媛は尹族が幸せに暮らす国造りが出来るんでしょうか?期待して読みます。2024/07/24
よっち
31
同盟を結んだ異民族クルムの援軍も得て、ついに瑞燕国に帰還した雪媛。神力で朔辰軍の侵攻を退けたという噂は都にも届き、民衆は神女の加護に沸く第十二弾。碧成を捕らえ皇帝の証である玉璽を持つ環王が使者を送ってきて、皇帝として祝福せよと求めるもののそれを拒絶する雪媛。都中の尹族を捕らえるよう命じ、一人ずつ処刑してゆく環王に動揺するものの、多くの人の想いに支えられてそれを乗り越える展開は、彼女がこれまで積み重ねてきたものを考えると、ようやくここまできたかと思いましたね…この物語がどんな結末を迎えるのか続刊に期待です。2023/08/21
mariann
22
雪の旗を翻し、瑞園国に戻ってきた雪媛たち。囚われている碧星を救い出し環王を追い出さなければならない。何処の世でも王を後ろで操る女性の影あり。そしてそれがでしゃばると碌なことがない。雪媛のやっていることも大概でタイトル通り悪女なんだけど主人公なので(笑)次巻で最終回。青嘉とはどうなるんだろう。2024/05/03
えみちゃん
20
紆余曲折の末、瑞燕国へと帰還果たした雪媛一行の前に朔辰軍が立ちはだかるのですがその神力を以ってその侵攻を退けます。一方、皇帝の証である玉璽を持つ碧成を捕らえそれを奪った環王は己を正式な皇帝として寿ぐように求めるのですが拒絶されてしまう。焦った環王は尹族を捕らえて見せしめに命を奪っていくのですが・・。もともと判っていたとはいえ唐智鴻のクズっぷりがいちいち鼻につきストレスが溜まりました。笑っ。いるよねぇ~。こういう小狡い木っ端役人。自分では先を見て上手に立ち回っているつもりでも目端の利く人間からみたらいつ2023/08/24