光文社新書<br> イスラムがヨーロッパ世界を創造した―歴史に探る「共存の道」

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光文社新書
イスラムがヨーロッパ世界を創造した―歴史に探る「共存の道」

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  • サイズ 新書判/ページ数 335p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334046088
  • NDC分類 230
  • Cコード C0222

出版社内容情報

イスラム世界が異文化、異教と共存していた歴史、特に地中海世界の歴史や、文化・経済の交流の形態、イスラム文学などを紹介する。

内容説明

現代社会を正しく理解するために意外な史実を知る。対立・敵対より宥和・共存を―。イスラム・ユダヤ・キリスト教が築いた文化遺産。

目次

はじめに―現代社会を正しく理解するための視座
第1章 ヨーロッパの食文化を豊かにしたムスリムたち
第2章 世界商業の発展に貢献したシルクロードとムスリムたち
第3章 ヨーロッパ社会に貢献したイスラム文化と十字軍が紹介したイスラム文明
第4章 アンダルス―文化的寛容とイスラムの栄光
第5章 12世紀ルネサンスに影響を与えたイスラム―シチリア島とイタリア半島
第6章 ヨーロッパ近世とイスラム
第7章 現代地中海世界の共存
第8章 イスラム世界で活躍したユダヤ人たち
第9章 共存と愛を説いたイスラムの詩人・文学者たち

著者等紹介

宮田律[ミヤタオサム]
1955年山梨県生まれ。一般社団法人・現代イスラム研究センター理事長。慶應義塾大学文学部史学科東洋史専攻卒。’83年、同大学大学院文学研究科史学専攻を修了後、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。’87年、静岡県立大学に勤務し、中東アフリカ論や国際政治学を担当。2012年3月、現代イスラム研究センターを創設。専門は、イスラム地域の政治および国際関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

76
中世、特に12世紀(著者は12世紀ルネサンスと表現)の頃のヨーロッパにおけるイスラーム社会からの影響が大きかったかを中心に、近現代に至るまでのヨーロッパ文明に対するイスラームの関与をまとめている。著者の意識は反イスラーモフォビアにあるため、イスラーム側の対応には全く問題がなかったかのようにも読める部分があるが、世界史を学んできた者としては妥当な内容。むしろ日本の世界史教育が、如何に欧米からの「輸入」であったかを再確認した。現在高校で教えられている「歴史総合」が、その点全く改善されていないことに唖然とする。2022/10/10

ta_chanko

16
近現代になるまでは、ヨーロッパは文明の辺境地帯、イスラム文明と中華文明が世界の最先端地域だった。当然、イスラム経由でヨーロッパに伝えられた文物や技術も多い。特に、イスラム支配下にあったイベリア半島(アンダルシア)や、イスラムとの交流が盛んだったイタリアなどはイスラム文明の痕跡が色濃く残っている。イスラム世界では、ユダヤ教徒やキリスト教徒も当然のように共存していた。激しく対立する現代のほうが例外的。産業革命による西欧文明の急激な発展と、国民国家の成立によるナショナリズムの高揚などが原因か。2022/07/27

さとうしん

15
ヨーロッパ世界、イスラム世界、ユダヤ人の共存と交流の歴史。扱う時代が幅広く、それがバラバラに触れられるので読みにくいのが難点。個別のエピソードには興味深いものが多い。たとえば病院の制度はもともとムスリムの制度であったのが、十字軍遠征を通じてヨーロッパに取り入れられたのだという。現在の対立、相互不信の状況が歴史的に決して常態ではなかったことを示し、共存の重要性を説く。その認識・姿勢に大いに賛同したい。2022/06/07

templecity

12
イスラムと聞くと恐ろしいというイメージがあるが、実は欧州の文化もイスラムから取り入れられたところがある。十字軍の時代でも文化交流があった。地中海を通じてベネチアやフィレンツェは発展した。大航海時代になってスペインやポルトガルが外洋に出るようになってキリスト教が外に出ていったがイスラム圏の方が文化輸出という点では先駆者である。その後の欧米のイスラム圏の領土分割などがあって、おかしなことになったのもあるが、元は隣人も助けるという穏やかな宗教なのである。 2023/01/02

スターライト

8
学校教育の世界史はどうしても英米中心で、それ以外の地域はいわば「付けたし」だったり、触れられずに終わってしまうことが多い気がする。イスラム教といえば「剣かコーランか貢納か」とイスラム兵が征服した民に迫り、野蛮な印象があった。本書ではイスラムが東方とヨーロッパをつなぐ架け橋となったことを、主に文化の面から明らかにしていく。もちろんそれだけにとどまらず、世界の商業的な発展も促進し、今の「イスラム・フォビア」が異常であることを浮き彫りにしている。イスラム、非イスラムとも求められるのは「寛容さ」ではなかろうか。2022/06/17

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