出版社内容情報
〈椿屋敷〉と呼ばれる古屋敷に住む香澄と柊一は、ワケありの“偽装夫婦"。が、偽装とは言い切れない感情が生まれつつある。そんな折、香澄の元・許婚の晶紀が、椿屋敷の裏のアパートに引っ越してきて……?
白川 紺子[シラカワコウコ]
著・文・その他
わみず[ワミズ]
イラスト
内容説明
“椿屋敷”と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した“偽装夫婦”。―しかし最近、偽装とも言い切れない感情が、お互いに芽生えつつあるような。そんな時、香澄の元・許婚の晶紀が、椿屋敷の裏にあるアパート“すみれ荘”に引っ越してきた!彼の目的はもちろん―。また、ひょんなことから、すみれさんに二人の秘密を知られてしまい…?第3巻。
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
135
2018年6月講談社オレンジ文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。5つの連作短編。黒龍と関西黒龍という2つの椿が登場する「火宅の恋」が、マニアックで面白かったです。2020/06/28
カメ吉
133
一気読みでしたが偽装夫婦な2人に色々な問題が降りかかり関係にも変化が?若隠居と香澄に香澄の元許婚晶紀の三角関係になりカオスに。 偽装だった若隠居も香澄が好きな事を確信して本物の夫婦になる事を決意する。しかし香澄が恋愛感情に疎すぎる?けど、まだまだ続きそうなんで安心。続編が待ち遠しいです。2018/11/18
SJW
128
椿屋敷に住む、籍だけ入れた偽装夫婦の柊一と香澄。椿に関わる謎や事件が起きて、解決するが椿の専門的な話なのでそうなんだというだけで、あまり納得感がない。でも白川さんが上手いのは、お互いがはっきりと自分の気持ちを言えない男女のもどかしさや初々しさの描写。「下鴨アンティーク」と同じ様な雰囲気に浸れる。2020/01/05
ううち
110
第3弾。ちょこっと動き出してきた感じ。前回の渡しません宣言から『お義兄さん』をきっかけに柊一さんが頑張り出してきて、いいぞもっとやれ(笑)すみれさんの金魚のお話も良かった。すみれ荘に住む檀くんのお友達もなかなか良いキャラです。2020/02/01
ひでちん
97
そもそも、この現実離れした[契約結婚]という形を丸々甘受したとして。 柊一も香澄も[入籍している(法的には紛れもない夫婦)]・[互いに健康体]・[恋愛対象は異性]・[2人共容姿は端麗]・[1つ屋根の下で共同生活している]とくれば‥‥‥そらぁ~ねぇ??(←意味深www) もし自分が柊一の立場だったとしたら、3日所か、3時間も我慢出来ずあっさり欲望に負けてしまう自信あります‥(苦笑) 契約だと割り切ってるからこその行動なのでしょうが、香澄の柊一と晶紀両方に接する態度も恋する2人の男には罪作りですね~(笑)2021/07/14