出版社内容情報
辺境の村に一人で暮らす樹木医のレナーテ。手紙を交わしている天才博物学者のメルに淡い憧れを抱いているが、会ったことはない。ある日、彼女を捨てた貴族の父から政略結婚に利用されかけるが……。
長尾 彩子[ナガオアヤコ]
宵 マチ[ヨイマチ]
内容説明
辺境の小さな村にひとりで暮らす樹木医のレナーテ。村人たちは彼女を慕ってくれるが、自分の容姿が魔女の特徴とされる桜色の髪と黄金色の瞳であることを悲しく思っていた。そんなある日、レナーテを捨てた貴族の父に王都へ呼び出され、政略結婚に利用されそうになる―が、突然現れた第二王子に救われる。その場で求婚されるのだが、彼はなぜレナーテを知っているのか。2人の接点とは…!?
著者等紹介
長尾彩子[ナガオアヤコ]
東京都出身。「にわか姫の懸想」で、2010年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みぃー
39
しっかりした文章。素敵なイラスト。魅力的なキャラクターたち。面白かったです。あらゆる面でとても有能&策士&レナひとすじなメル、とある理由で自分に自信がないけど純真で可愛いレナ、口は悪いけど何とも愛らしい精霊たち。男性が女性に執着する甘々なお話でした♥2017/02/24
ぐっち
30
レナのことが好きすぎる王子との甘々ストーリー。コバルトここまでOKなのか!とまたもやキワを確認。2016/07/16
しゅてふぁん
22
王の第一子が双子の場合、あとに生まれた方は『忌み子』とされ王宮から遠ざけられる。追放された第二王子のメルヒオールと樹木医のレナーテの物語。メルヒオールの愛情(という名の妄執)がつまった一冊。猫の姿の精霊クラウディアがメルを『変態の策士』と呼び静観しているのと同じ視点から楽しんだ(笑)2017/05/13
ミィ
22
辺境の村に一人で暮らす樹木医のレナーテ。手紙を交わしている天才博物学者のメルに淡い憧れを抱いているが、会ったことはない。ある日、彼女を捨てた貴族の父から政略結婚に利用されかけるが、王族の青年に助けられる。青薔薇云々の展開に結構な違和感を感じたけれど、甘さを求めて読んだ話だったからまぁいいか。少女漫画にありそうなお話で、満足でした。2016/08/19
莉芳
17
いつも挿し絵を先に見るんだけど、最後の方!際どいよあれコバルトー?!ってまず思いました(笑)レナ、ちょっと根暗かなと思うけど、メルの重すぎる愛を受け止めるには逆にこのくらい後ろ向きでもいいのかなと思い直しました。メルに関しては、もう「妻を暗く静かに溺愛する夫」そのままの印象だね!何よりこの表現に噴いた。クラウディアは仲裁とツッコミお疲れ!貴方のおかげで話が拗れず進んだと思うよ…。サブタイの診療簿ってつけるほど樹木医の仕事してないなーとか青薔薇自力じゃないんだとか気になる所はあるけど面白かったです。2016/08/14