出版社内容情報
建築設計者を対象に紛争という観点から、契約や報酬、責任などの法的知識と、建築設計に対する心構えを学ぶ一冊。紛争の実例も掲載。
内容説明
本書は、とくに若手の建築設計者を対象に、設計行為に必要なさまざまな法的知識や設計という仕事に対する心構えを、建築紛争という切り口から学ぶテキストである。建築紛争の実情を知り、設計・監理の業務範囲、契約や報酬、保険、業務責任といった実務を遂行する上で必要な事柄に対する理解は、紛争のリスクを避け適切な設計・監理を行う上で欠かすことができない。本書では、紛争という事態を回避するための設計・監理行為に関する留意点をはじめ、紛争になったときの対応、紛争に対するさまざまな解決方法を解説している。紛争に負けない建築設計者になるための必携の一冊である。
目次
第1編 建築設計者の職能と建築紛争(背景と目的;建築紛争の特徴;建築生産における紛争リスク)
第2編 設計者、監理者としての業務と契約(設計・監理の業務範囲;設計・監理と業務委託契約;業務報酬)
第3編 設計者、監理者としての業務と責任(賠償責任保険;設計・監理と法規;設計・監理の業務責任;責任論から見た設計・監理業務)
第4編 紛争とその解決に向けての行動(紛争の解決;紛争解決のパートナー;紛争の事例とそこから学ぶこと;建築設計者としての生き方)