内容説明
「いやだと言ったらいやです!」―両親からお見合いを勧められた琴子は憤っていた。琴子が通う学校は、いわゆるお嬢様学校なので、在学中に婚約してしまう同級生も確かにいる。でもまさか自分がお見合いだなんて!そんなとき、琴子は近所の老婦人から「家守」を頼まれた。単なる留守番だとばかり思っていたのに、誰もいないはずの家には謎の青年がいて…!?読者大賞受賞作、ついに登場。
著者等紹介
岡篠名桜[オカシノナオ]
9月21日大阪府生まれ大阪府育ち。『空ノ巣』で、2005年度ノベル大賞・読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミド
4
両想いなのは見え見えなのにお互い言葉が足りなくて伝わらないじれじれ感はよく出ていました。なんとなく大正時代~昭和初期をイメージしていたけれど、二度目の大戦のすぐ後というのにちょっと驚いた。でもこんな不思議な雰囲気が似合うギリギリの時代かな。2018/05/30
chiwa
4
かわいい主人公と医学生の道秋さんがほんわかとしていてよかった。2010/09/14
茶器
4
魅力的な庭と家と女学生。若いふたりの食卓風景がほんとほほえましい。携帯コバルト掲載時に「文庫化希望」と送ったこともあって、ホントに嬉しいです。2010/09/03
香穂
3
2作目を雑誌掲載時に読んだとき 好きだなァと思っていたから文庫化されて嬉しい。受賞作から読むと二人の距離感とか、少々お節介な周囲に和む。あと雰囲気も好き。2010/09/23
七奈
3
受賞作が雑誌掲載時すごく好きでした。他の二作も可愛らしくて、読んでて楽しかったです。道秋さんの気持ちが分かったうえで読み返すと更にニヤニヤできそうw2010/09/19