三浦綾子全集〈第8巻〉

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三浦綾子全集〈第8巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 571p/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784079380027
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

内容説明

記録文学という新境地を開いた大作「泥流地帯」、全作品の中でも異彩を放つ家庭小説「果て遠き丘」と短編二編を収める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

40
<喪失>病にかかり、死と言うものと向きあう人、人生のどん底を味わってしまい死を考える人。その「死」の形は全く違うものかもしれない。自分を消し去るのと人の心に残ると言うことで未練を抱えてしまう。死にたくない・・・そうジタバタとしつつも遺された者の幸せを考える。いや・・・それが遺された者にとって幸せだろうか?もしかしたら重荷になることもあるかもしれない。大切な人の「死」はやはりとってもデリケートなものかもしれない。病を経験したことのある三浦さんだから書けるものかもしれない。2012/07/28

あつひめ

39
<泥流地帯>自然と言う大きな生き物に包まれているような北海道での暮らし。働いても貧しさは変わらなかったり、お金はなくとも心は豊かであった時代。現代の北海道に空気を吸い込みながらこの作品を読み続けると自分の眼下に小作農たちが働く畑が広がっていくような気がする。自然と向き合うことで心が豊かにもなれそうな気がしたり。自然災害の恐ろしさが目の前に繰り広げられ、その場に自分も居て立ちすくんでいるような感覚を覚えた。これは全て三浦マジックのなせる技なのか。久々に三浦さんの作品を読んで人間臭さを思い切り吸い込んだ。2012/07/28

あつひめ

31
<貝殻>長編2作と並ぶと少し影が薄くなってしまうけど、女の心の迷いが言葉の中に混ざっていてその中に今まで見つけられなかった、見ないようにしていた価値観や生きる心が正直に綴られているような気がした。人の価値・・・学歴や収入や暮らしぶりじゃなく、生きるために心に備えている小さな光。飾らない心・・・忘れそうになっている心を気付かせてくれる作品だった。2012/07/28

あつひめ

30
<果て遠き丘>テレビドラマにしたら誰がこの小悪魔役に合うだろうと想像してしまった。三浦さんの作品は清楚で賢く物静かな女性が苦労しながらも生きていく・・・そんな印象のものが多かったけど、今回は寂しがり屋で自分中心に世界を動かしたがるようなオキャンで小悪魔のような魅力も備えた娘に周りが振り回され続ける・・・親の夫婦関係、離婚により姉妹の関係。小悪魔になってしまう原因は様々転がっているけど、あまりそばには置きたくない小悪魔だなぁと同時にかわいそうな気分にもなった。人はみな・・・自分が可愛いんだよね・・・きっと。2012/07/28

町歩き

2
貝殻、、人生に傷ついた主人公が、死に場所を求め北へ。そこで出会ったのは、知能が低いやっちゃんだった。2019/07/06

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