三浦綾子全集〈第5巻〉

  • ポイントキャンペーン

三浦綾子全集〈第5巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 563p/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784079379717
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

内容説明

青春時代を描いた自伝「石ころのうた」、三浦文学の特色をいかんなく発揮した名作「残像」「自我の構図」を収録。第26回造本装幀コンクール・読書推進運動協議会賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

41
<自我の構図>人間が生きるうえで必ず心の奥底に隠し持っている「嫉妬」や「憎しみ」。愛を大きな声で叫ぶ陰で、愛は嫉妬や憎しみを上回ることができず逆に愛が嫉妬と憎しみの餌食になっていく…そんな胸がモヤモヤと気持ち悪くなるような、でも自分の中にもそんな心が隠れているのかもしれないと思いながら読み進めた作品。勝ち負けもないただ、記憶の中に刻み込むだけの「死」のような気もした。そして、醜い愛の表現のような気もした。後味はあまりよくないけど、作品に引き込まれてしまった。さすが…三浦さん。2012/02/27

あつひめ

38
<残像>いろんなタイプの人間が出てくる。慈悲深い人、自分の私利私欲しか考えない人、無関心でありながら心に一物抱える人…。お互いの顔を見合わせ言葉を交わしながら不気味な正体のわからないものの呪縛が解けるのをじっと待っているような気がする。息子でありながら親でさえどうにもできない。この作品が描かれたのは1972年。浅間山荘事件など出来事があった年。家族、人との係わりが変化をし始めた時代背景を作品の中に取り入れている気がする。現代の核家族化の始まり、地位、名誉、学歴、教養の格差が大きくなり始めた頃かもしれない。2012/02/26

あつひめ

33
<石ころのうた>三浦さんの女学校時代から教師となり敗戦を迎えるまでの日本が大きく変化する頃を書いている。自分で自分を書く。とっても難しいことだと思う。人間は自分を飾りたくなる生き物だから。でも、三浦さんは、まるで第三者のように淡々と綴っている。さばさばと・・・。時代背景、そして家庭環境が三浦さんの強い心と折れそうにある心を作り、その生き様が作品に反映されているのかもしれない。三浦さんの作品はいろいろなことを伝えてくれる。2012/02/27

a

0
残像/石ころのうた/自我の構図2014/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/952057
  • ご注意事項

最近チェックした商品