出版社内容情報
現役僧侶が贈る感動サスペンス! 元・探偵が住職になる? 閉鎖的な山奥の限界集落で起こる連続猟奇殺人の真相とは!?
建待吉作[タケマチキッサク]
著・文・その他
平沢下戸[ヒラサワゲコ]
イラスト
内容説明
探偵・笹峰誓之助は住職の不貞を暴き別れるよう警告するが、逆に自身の過去をバラまかれ、探偵会社から自主退職を促されてしまう。さらに住職は本山に手を回し、依頼人であった妻・受海を隔絶された山奥の寺に異動するよう辞令を出させた。受海には難病を抱えた一人息子がおり、大きな病院もない山奥での生活は困難だった。妻と実の息子への非情な仕打ちに憤った笹峰は、僧籍に入っていた過去の立場から、受海の代務者として奥世郷に向かうことになる。そこで笹峰は、独自の信仰を持つ「厖蔵宗」の存在を知らされる。笹峰は信仰深い郷に紛れ込む異分子、厖蔵宗の正体を暴こうとするのだが―。限界集落で起こる連続猟奇殺人の真相とは!?
著者等紹介
建待吉作[タケマチキッサク]
北陸地方の寺院で僧侶をしながら執筆を続ける兼業作家。『住職探偵』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサキ@灯れ松明の火
14
えーっと(^◇^;)どうしましょう…作者様は、現役の僧侶でいらっしゃるのですね。だからこそ、『禁忌(タブー)』だらけの作品を書いてみたかったのですね(汗)誓之助さん、あの………ラスト…………それは最大の『禁忌(タブー)』でしょう…………2019/04/24
じお
11
★★★☆☆ ジャンルが行方不明な作品、つまらないという訳ではないのだが、読んでる時も読んだ後も感情の置きどころに困る。タイトルに探偵とあるから当然ミステリーなんだろうと思って読むが、謎解きやらはほぼ無い。さて住職とあるからにはお坊さんの実態的なモノが描かれるのかと思ったら宗教については語られるが、どちらかというと豆知識や薀蓄で雰囲気作り程度という印象。ストーリーは閉ざされた怪しげな山村、奇妙な信仰形態を持つ田舎社会の不気味さと気持ち悪さが描かれて、そこでミステリー展開を出せばまぁ違和感ないのだが→2020/12/30
きのたん
4
題名につられて。面白かった。次作はないのかな。敵が逃げ去っていく時の動き(うるおぼえだが原始的な祭事のようなだっけ?)が、どんなのだろう?と気になって。もう頭の中ではブードゥー教のような激しい踊りを一回してから逃げて行ったような感じになってるから誰か正解を教えてください。2019/06/16
善
3
こんなごちゃまぜな宗教施設なんて、、実際にあるのがおもしろい。 2019/06/27
イカまりこ
3
タイトルと表紙に惹かれて。冒頭の尾行シーンでは本格的な探偵小説なのかと思い、突然乱入する依頼人との会話にコメディかと思う。専門用語で書かれるミリタリーグッズにルビがないと読めない神様の数々。とどめは人外に見える敵とのアクション!これは相当なトンデモ本だ!とはいえ、そのつもりで読むとグサリと心を貫く言葉があり、意外にも考えさせられた。奥瀬郷が素敵な場所とは思わない。奥瀬郷に戻ることが幸せなのかも分からない。でも、彼らはそこにいるべきなんだと思う。2019/03/20