内容説明
貧乏、いじめ、不倫、嫉妬、病、人間関係…もう煩悶するなかれ、葛藤をやめよ吾輩の小説に全ての解決策あり!
目次
第1章 人生を生きるうえでの悩み…漱石先生、その回答をお願いします
第2章 恋や結婚生活に関する悩み…漱石先生、その回答をお願いします
第3章 仕事、勉強を続けるときの悩み…漱石先生、その回答をお願いします
第4章 お金や財産についての悩み…漱石先生、その回答をお願いします
第5章 人との関わりをめぐる悩み…漱石先生、その回答をお願いします
第6章 政治や社会に対する悩み…漱石先生、その回答をお願いします
著者等紹介
根本浩[ネモトヒロシ]
1973年生まれ。文筆家・高等学校教諭(国語)。明治大学文学部卒。国語教育への尽力と並行して国語分野に関する著作を多く執筆する。実際に、漱石文学について生徒への教授も行っている。太宰治賞最終選考8編にもノミネートされた。日本テレビ「世界一受けたい授業」の講師としても出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
12
新刊棚。まるでテレフォン人生相談のような感じ。「今の政治家に不満があります」(228頁~)。42歳男性。おれと同じか。同じ不満だ。漱石先生は、『草枕』の作品でこう訴える。「普段充満しているものは、人を馬鹿にする微笑と、勝とう、勝とうと焦る八の字のみである」。そうだろうな。焦るとロクなことはない。綺羅星(キラキラ★かと思っていたが・・・)のように明治維新の頃には有能な政治家が多かったようだ。漱石流、諦めの一言は、政治家に必要なのは、人の心に心から同調できる「憐れ」を解する心(232頁)。高校国語科教員の心。2013/12/20
すのう@中四国読メの会コミュ参加中
3
「私は病気をしに生まれてきたようなものですから…」「世はわが思うほどに高尚なものではない、鑑識のあるものでもない」などなど、ふむふむと思うものも。世の中は不条理だし不合理だし、おかしいことも溢れている。でも、それはそうだと事実を受け入れる。けれど、何も考えないで流れに身を任せるのではなく、それをよしとはせず、先を見据えて生きていきたいと思えた。社会や政治家がおかしい、そう言うのは簡単。ならば。そういうお前はどうなのか?今以上の代替案は考えているんだろうね?そうやって常に、自己を問いたださなければ。2014/12/17
リオナ
0
漱石の言葉が用いられてるなら…と読んでみたけれど、思った以上に軽い内容だったので残念。2015/12/14