出版社内容情報
「悪女」と罵られながらも、家族への深い慈愛と類まれな機知を持つミランダ。
そんな彼女に興味を持ったのは、大国グランガルドの王、クラウスだった。
国王から見初められたことで、一気に「正妃」の最有力候補に躍り出てしまった彼女は
王宮内で政敵から疎まれることに危機感を覚え、
自身の他に4人の「正妃候補」を立てるという、大胆な提案をする。
こうして水晶宮に集結した、5人の妃候補たち。
その華やかな舞台の裏で、グランガルド王国は隣国ジャゴニ首長国への侵攻を開始する。
「――陛下、どうかご無事で」
後宮の静かな火花と、国を蝕む戦禍。
悪役ふたりは、それぞれの場所で
グランガルド王国を守るための戦いに身を投じてゆく――――。
【目次】



