出版社内容情報
コメディカル(医療・看護・栄養等)系の学生に向けた栄養学の入門書。
栄養学は、ヒトの身体をつくり、エネルギーのもととなる「栄養(素)」について研究する学問で、大きく1.生物学や医学を基礎とした「ヒトの身体と栄養」の関係を学ぶ分野、2.公衆衛生学などの「社会環境と栄養」のかかわりを学ぶ分野、3.化学や生物学の手法で「食品の栄養成分」を解明する分野にわかれている。栄養系大学では、医療現場やステージ別における栄養指導に必要な1. の栄養学(臨床栄養学や応用栄養学)に力を入れているが、この分野を苦手としている人が多く、また看護や薬学などの医療系大学においては、栄養学は短期間で要点を学ぶことが求められる。そこで本書は、休み時間シリーズの特徴(見開き 2 頁 10 分で学習する)を活かし、3. を熟知している著者が、入り口となる1. をわかりやすくまとめることで、ヒトの身体と栄養の関係を知りたいところから効率よく学べるものとした。
【目次】
Chap. 1 栄養と健康
S 01 栄養学のあゆみ
02 栄養素の種類
03 エネルギー産生栄養素の相互変換
04 食欲の調節
05 飲酒と健康
06 食物と薬効
07 核酸と健康
08 生活習慣病と遺伝子多型
09 肥満と倹約遺伝子
10 時間栄養学
Chap. 2 消化器の構造と機能
S 11 消化器の構造と働き
12 消化管の消化機能
13 消化管内容物と腸内環境
14 消化管運動の働きと調節
15 栄養素の吸収方法と吸収部位
16 消化器に付属する臓器の働き
Chap. 3 エネルギー代謝
S 17 エネルギー産生栄養素のエネルギー量
18 1日のエネルギー消費量
19 1日のエネルギー必要量
20 エネルギー代謝の測定法
21 エネルギー代謝に関与する臓器
22 食間期のエネルギー代謝
23 過食時のエネルギー代謝
Chap.4 糖 質
S 24 糖質の消化と吸収
25 グルコースの代謝1
26 グルコースの代謝2
27 血糖値のコントロール
28 糖新生
Chapter 5 脂 質
Stage 29 脂質の消化と吸収
30 脂肪の貯蔵と分解
31 脂質の体内輸送
32 コレステロールの合成と利用
33 油脂の栄養
34 ビタミンB1節約作用・タンパク質節約作用
Chapter 6 タンパク質
Stage 35 タンパク質の消化と吸収
36 アミノ酸の体内動態
37 細胞内タンパク質のリサイクル(再利用)
38 アミノ酸の代謝
39 タンパク質の栄養
40 タンパク質の栄養評価法
Chapter 7 ビタミン
Stage 41 ビタミンの吸収
42 ビタミンの働き
43 ビタミンはヒトが合成できる?
44 ビタミン欠乏症とビタミン過剰症
Chap.8 ミネラル
S 45 ミネラルの吸収
46 ミネラルの働き
47 カルシウムの代謝
48 鉄の代謝
Chap.9 食物繊維・難消化性糖質
S 49 食物繊維
50 難消化性糖質
51 腸内細菌による難消化性炭水化物の分解
52 腸内細菌叢と健康
Chap.10 水・電解質
S 53 体内の水
54 水分の出納
55 体液の電解質の組成と働き
56 酸塩基平衡の調節
Chap.11 ライフステージと栄養
S 57 妊娠



