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出版社内容情報
「電柱」でやる華道に、ロープウェーと船(!)で渡るデパート大食堂、夢の階段屋敷――。画家・しわぶき先生の案内で三吉くんとトシ子さんが散歩するのは、懐かしいのに誰も見たことがない、過去のような、未来のような、夢のような不思議の都〈まち〉。
日本を代表する画家、初めての「漫画雑誌」連載作品! 目くるめく手描き作画の街歩きへどうぞ。大食堂では、三人で揚げ物も食べます。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
7
2025年9月刊。月刊モーニングtwo2018~22年不定期連載、モーニング・ツー25年9月配信。東京の電柱と電線、あるいは日本橋をまたいで走る首都高は果たして景観的な悪なのか? それを除去するのが正義なのか? 長年現代と江戸が混じったような独特の都市を描いてきた著者ならではの視点は面白く、それはなかなかに攻めた景観論にもなっています。都市とは意味の積層、私も大いに同意します。2025/11/24
s_s
7
とにかく濃い内容に圧倒された。冒頭の「柱華道」の話など、巧みな虚構の織り交ぜ方にpanpanya作品を想起させられたが、あちらが比較的フランクに描かれているのに対して、こちらは何ともディープで凄まじい熱量であった。描き込みや台詞の量、そして古風で味のある言い回しに思わず熱中して読んでしまった。画を見れば自在な空想を、文字を追えば綿密な構想を、それぞれ窺い知ることが出来る。結論として読んで良かった。むしろ読まなければ後悔していたかもしれない。何かの折に読み返したいと思うし、これは再読しないのが勿体ない。2025/09/29
しじみのさしみ
5
絵が細かくて線が多いだろうことは予想していたが、セリフの文字数も非常に多い!こんな描き込みと書き込みの多い漫画、他にないんじゃないだろうか。「世界ベスト細かい書き込みで賞」の大賞受賞まちがいなし。ラストの話はひたすら素晴らしいコマの連続でした。頭の中で作った建築を紙に出力できるのすごすぎる。たいへんたのしいです。2025/09/22
うしお
1
漫画は普段ほとんど読まないのに、表紙だけで惹かれてしまった。こんなにも建造物に対して深く洞察している人がいるのかと非常に興味深く思える素晴らしい漫画だった。 特に日本橋の話はコマも絵も、内容ももちろん圧巻で、首都高建設の意義や闇のような一面まで描かれていた。 かなり先になるだろうが、2巻目があるのだとしたらなんとしてでも読みたい。そう思えるような体験だった。2025/11/24
緑虫@漫画
1
★★★☆ これまで描いてきたモチーフも絡めて描かれる都市景観論。論考が深い!ボリュームが少ないことだけが本書の難点だが量産が効かない作風なのはよくわかる。2025/11/01




