出版社内容情報
シリーズ累計95万部突破!
答えなき難題に挑む警察小説。
癒えぬ傷が、疼きだす。
支援課が出会った、「最初の被害者家族」が亡くなった。
時を同じくして、交流を続けていた支援課OBが失踪し――。
支援課が初めて出会った「被害者家族」が亡くなった。
最近まで故人と密に交流を続けていたOB・大岡と連絡がつかず、
課の若手・柿谷晶は自宅へ向かう。
朗らかに晶をもてなす大岡だったが、翌日、不可解な失踪を遂げ――。
痛みに寄り添い続ける警察官たちを描く、「総合支援課」第3巻! 〈文庫書下ろし〉
内容説明
支援課が初めて出会った「被害者家族」が亡くなった。最近まで故人と密に交流を続けていたOB・大岡と連絡がつかず、課の若手・柿谷晶は自宅へ向かう。朗らかに晶をもてなす大岡だったが、翌日、不可解な失踪を遂げ―。痛みに寄り添い続ける警察官たちの挑戦を描く、「総合支援課」第3巻!
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
180
柿谷晶シリーズ③。人をはねた車を、ユーチューバーの車が追走·追突する事件が発生。主人公は相変わらず、とんがっている。だけど、そこに正しさがある。少しずつ彼女のやり方を支援する気持ちになってきました。堂場小説の他シリーズのメンツも続々サポートに現れ、ファンには楽しい作品になっています。2024/09/15
いつでも母さん
144
堂場作品の中で私の苦手な柿谷晶。途中でこのシリーズはもうリタイアかも・・って過った(汗)だが、義理と人情の昭和な私だもの読んだわ。おっ?第四部になって馴染んだ?(そこまでではない)っていうか、ちょっとだけ成長を感じた次第(偉そうに申し訳ない)なので次も読んでみるかな(笑)堂場作品は食べ物の描写が好きなのだが、これは更に車愛が感じられて、お好きな方には堪らないと思う(私は車はサッパリ・・汗)ガンさんに、追跡捜査係の西川・沖田登場にはニンマリしちゃう。2024/09/05
KAZOO
107
シリーズ3作目で、主人公はこの組織に所属する女性です。この組織(総合支援課)に所属していたOBがある人物の死亡によって行方不明になります。堂場さんの他のシリーズの人物も出てきたりするサービス満点の話ですが、どうもこの主人公の女性というのがいまだよくわかりません(過去の兄の事件が尾を引いているようです)。様々な伏線があり、最後は決着を見ます。エンターテイメントとしては楽しめます。2024/08/14
あすなろ
99
晶の愛車であるMG・RV8が生産されていたのは、今回改めて調べてみたら93年から95年迄のたった2年間でしかなかった事を想い出した。当時若造だった僕は自動車雑誌で見たこれに胸躍らせたのである。あのMGBにレンジのV8を載せ、マニュアルでこれを乗る。これの登場が今巻多かった。なお、コルベットももっと登場させて欲しかったな。さ、それをさておくと、晶が変わる、成長するステップとなる巻なのだろうと思った。課長もガンさんも明神さん等も皆、晶の成長や余裕ある幅広さを持てる事を将来を期待しながら見守っていますね。2024/09/22
タイ子
94
シリーズ第三弾。柿谷晶の苦手な人が多い中、あえて今作は彼女に絞っての物語。何故、柿谷晶は受け入れられないんだろう(私もそうだけど)と思いながら、またあの性格が災いするのかなぁと読み進めるうちに少しづつ分かりかけてきた(気がする)。こういうところよと思っていると支援課の皆がそれを口にするので胸がすく。支援課のOB・大岡が以前担当していた被害者の父親が病死。柿谷が大岡に連絡した後日大岡は誰にも言わず失踪。そして、他の事件に関わる中で思いがけない事件の接点を見つける。柿谷晶の苦手意識が少し薄れたかもと思う今作。2024/11/17