出版社内容情報
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、
戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。
昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。
雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。
年明け早々に阪神地方を襲った大地震に衝撃を受け、被災地に駆けつけた
ヴィジュアル月刊誌「Sight」記者の古毛は、その凄まじい惨状に言葉を失う。
神戸でも火災被害の激しかった長田地区では焼け跡に佇む若い女と遭遇。
夕方の光を背にこちらを振り向いたときの眼はかつて戦場で出会った少年兵とそっくりだった。
果たして彼女は何者なのか?
内容説明
阪神・淡路大震災の取材のため、雑誌記者の古毛冴樹は神戸に入った。焼け跡に佇む女性と視線が合う。その眼は他の被災者とは違う深遠な光を放っていた。帰京後、地下鉄サリン事件が発生。日本国内のメディアはオウム真理教報道一色に染まっていく。未曾有の災害や事件を経験した著者の経験が生んだ渾身長編。
著者等紹介
西村健[ニシムラケン]
1965年福岡県福岡市生まれ。6歳より同県大牟田市で育つ。東京大学工学部卒業。労働省(現・厚生労働省)に入省後、フリーライターになる。1996年に『ビンゴ』で作家デビュー。その後、ノンフィクションやエンタテインメント小説を次々と発表する。2005年『劫火』、2010年『残火』でそれぞれ日本冒険小説協会大賞を受賞。2011年『地の底のヤマ』で第30回日本冒険小説協会大賞、翌年、同作で第33回吉川英治文学新人賞、2014年『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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