講談社選書メチエ<br> 地中海世界の歴史〈2〉沈黙する神々の帝国―アッシリアとペルシア

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講談社選書メチエ
地中海世界の歴史〈2〉沈黙する神々の帝国―アッシリアとペルシア

  • 本村 凌二【著】
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  • 講談社(2024/04発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065354261
  • NDC分類 209.3
  • Cコード C0322

出版社内容情報

メソポタミアからローマ帝国まで、「地中海世界」4000年の歴史を、古代ローマ史研究の第一人者が描きつくす全8巻シリーズ。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
第1巻と同時発売の第2巻は、ローマ帝国に先立つふたつの大帝国、アッシリアとペルシアの登場を、大胆な仮説と人類史の大きな構想のなかで描く。
第1巻で語られた「人間が神々の声を聞いていた時代」は、紀元前1000年前後を境に大きく変容する。神々の声が人々に届かなくなっていくのである。それには、アルファベットと貨幣の発明が関係あるのだろうか――。そしてこれ以降、「世界帝国」と呼ばれる大覇権が形成され、地中海世界の秩序は大きく変動する。
周辺地域の騎馬遊牧民や、東地中海の「海の民」の影響を受けて台頭した軍事国家アッシリアは、「強圧の世界帝国」として他を圧倒。一方、アッシリアの後にさらに大領域を治めたペルシアは、征服した諸民族の文化と信仰を許容して貢納関係を結び、「寛容の世界帝国」をなした。これら世界帝国は西の辺境ギリシアに新たな都市国家を生み、後のローマには学ぶべき広域帝国の前例を残したのだった。

目次
はじめに
第一章 人類最大の発明
1 初期アルファベットの誕生
2 ヘブライ人の唯一神
3 貨幣の出現
第二章 強圧の世界帝国アッシリア
1 軍事国家の台頭
2 最初の「世界帝国」へ
3 帝国の分裂と文明の終焉
第三章 寛容の世界帝国ペルシア
1 キュロス王からダレイオス大王へ
2 パックス・ペルシアーナ
3 ギリシアとの戦争
第四章 神々の沈黙と「枢軸時代」
1 預言者たちとユダヤ教
2 イラン高原の宗教運動――ゾロアスター教
3 汝自身を知れ――人間の魂の発見
4 インド・中国の覚醒者たち
おわりに

内容説明

アルファベット、一神教、貨幣―。紀元前一〇〇〇年前後、人類最大の発明は、神々の沈黙とともにもたらされた。そして登場した大覇権が、地中海世界の秩序を大きく変える。騎馬遊牧民や「海の民」の影響を受け、「強圧の帝国」として周辺国を軍事的に圧倒したアッシリア。征服した諸民族の信仰や習俗を尊重して貢納関係を結び、「寛容の帝国」を築いたアケメネス朝ペルシア。大胆な仮説と人類史の構想のなかで「世界帝国の祖型」を描く。

目次

第1章 人類最大の発明(初期アルファベットの誕生;ヘブライ人の唯一神;貨幣の出現)
第2章 強圧の世界帝国アッシリア(軍事国家の台頭;最初の「世界帝国」へ;帝国の分裂と文明の終焉)
第3章 寛容の世界帝国ペルシア(キュロス王からダレイオス大王へ;パクス・ペルシアーナ;ギリシアとの戦争)
第4章 神々の沈黙と「枢軸時代」(預言者たちとユダヤ教;イラン高原の宗教運動―ゾロアスター教;汝自信を知れ―人間の魂の発見;インド・中国の覚醒者たち)

著者等紹介

本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)ほかがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

100
地中海の歴史の2冊目です。従来の世界史ではあまり語られることのないところが多く楽しめます。人類の文明にかなり大きな影響の与えた、アルファベット、一神教、貨幣について最初に説明があります。とくに貨幣については私は興味深く読ませてもらいました。その次には「アッシリア」「ペルシャ」などについて説明されていて、ユダヤ教、ゾロアスター教についても詳しい記述があります。2024/12/04

Nao023

51
神々が沈黙した、アルファベット、唯一神、貨幣がある世界を私達はまだ、生きている。 何千年として変わらぬ、潮流の潮目が変わるとき、想像もつかない世界が待っているのかもしれない。2025/03/28

Shun

35
選書メチエから全8巻を刊行予定の地中海世界シリーズの第2巻。副題では神々の沈黙とありますが、それは前巻で記された地中海文明の初期にあたるシュメール文明の時代に人々が神々の声をリアルに感じ取っていた時代以降に文明が転換した様を指しています。それは人々の信仰の形にも見られ、預言者の登場といったことからゾロアスター教の広まり、そして諸子百家に見られる様々な教義の発見に至る。本作では文明とその民の営みに重点を置いた人類史としての形容が相応しく”心性”の在り方に注目した歴史書として大いに興味を惹かれるものでした。2024/08/18

33 kouch

29
心性での歴史考察という切り口が新しい。まるで地球が1人の人間のように思えてくる。1巻では自然現象に対し"生きるため"に反応する=神々の囁きを聞こうとする人類が。この2巻では"発展のため"に貨幣、アルファベット、一神教を開発させた人類がいる。神々との関係が再構築されてゆく。当然神々の声は届きにくくなる。ただ自分としては現代まで宗教が強く根付き人類を支えているのも知っている。この関係の変化こそ心性考察による歴史なんだと実感する。歴史としてはまだアケメネス朝の時代。イスラム教の前の中東が考察出来て興味深い。2025/02/24

まえぞう

24
第2巻もオリエントに留まりますが、アルファベット、唯一神、貨幣という人類史上の発明を取りあげた上で、帝国としてのアッシリアとペルシャに進みます。前者が強圧で後者が寛容、そして後者がローマへとつながっていくという見通しです。最後は、人間に対する考察が進むなかで神々が沈黙していくということで、3巻に続きます。2024/10/28

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