出版社内容情報
猫の時間と人の時間。
進み方は違うけれど、
一緒にいる、今がいちばんの宝物。
猫の浩太は、桜庭家の次男坊・浩美とずっと一緒に過ごしてきた。三男猫扱いには不満だけれど、たったひとつの願いは浩美より一日だけ長く生きること。だから肉球はんこの練習にも日々余念がない。なんのためにって? それはーー。
表題作「みとりねこ」、『旅猫リポート』外伝2編を含む、7編、7匹の猫物語。
『旅猫リポート』外伝2編も収録!
世界が夢中!『旅猫リポート』『みとりねこ』、海外30カ国以上で94万部突破!
内容説明
猫の浩太は、桜庭家の次男坊・浩美とずっと一緒に過ごしてきた。三男猫扱いには不満だけれど、たったひとつの願いは浩美より一日だけ長く生きること。だから肉球はんこの練習にも日々余念がない。なんのためにって?それは―。表題作「みとりねこ」、『旅猫リポート』外伝2編を含む、7編、7匹の猫物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
272
表題作を含む7話ねこねこ短篇+初回限定書き下ろしエッセイ。『旅猫リポート』の続編と言うか、それは完結していたので、関連の別話かなぁと、思っていたのですけどね。最初の2話がその外伝となっているだけだったの。でもハチにもナナにも会えて良かったよ( ¨̮ )。3話目は『アンマーとぼくら』のスピンオフでね。そしてそれは『ニャンニャンにゃんそろじー』にて既読だっただよ( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。まぁ、何度読んでも良いのですけど。あとは表題作『みとりねこ』の浩太。健気でいじらしく、かわええのう(*˙˘˙)。2024/04/15
タルシル📖ヨムノスキー
21
有川ひろさんが様々な媒体で発表してきた「猫」小説を集めた短編集。有川さんの単著(小説)を手に取るのは約4年ぶり。中身はとにかく猫、猫、猫愛に溢れた、猫愛が巨大な噴水のごとく溢れ出す物語群。特に2020年の4月、コロナ禍に始まった特別企画〝Day to Day〟の4月5日付けで発表された〝トムめ〟なんてもう、「親バカ」ならぬ「猫バカ」以外の何者でもないでしょう。「猫は犬に比べて情が薄い」とかいう人もいるけれど、この本を読んでいるとそうでもないのかなぁと。人間と動物は時の流れが違うから、どうしても最後は…ね。2024/04/27
なみ
16
猫が出てくるお話が7編収録された短編集。 久々にあの人やあの人にも会えて嬉しかったです! 猫を拾ったことで、父親としても成長していく漫画家を描いた『シュレーディンガーの猫』が好き。 ネットでのやり取りが微笑ましかったです。 表題作の『みとりねこ』もすごく良かった。 猫の浩太が醤油で拇印を押す練習をするシーンから始まるのですが、徐々に見えてくる練習の理由に、涙がこぼれてきました。 猫をさらに好きになれる1冊です。2024/04/24
蕭白
7
いいお話でした。2024/04/26
Oh!やまびこ
7
「旅猫リポート」シリーズ作品。猫を真ん中に置いた短編作品群。本書タイトルとされた作品「みとりねこ」と同様の看取りの経験がある。帰宅し声を掛けると一鳴き返事を返し、静かに息を引き取った。その時の事を思い出してしまう。飼い主の思い、ペットの思い、相通ずるものを感じずにはいられない。2024/04/24