講談社文庫<br> 捻れ家―古道具屋皆塵堂〈12〉

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講談社文庫
捻れ家―古道具屋皆塵堂〈12〉

  • 輪渡 颯介【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065353851
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

若い筆職人の念次郎が飲み仲間の取引先の若旦那松助と夜、迷い込んだ大きな料理屋。広い宴席には誰の姿もなく、二階にあがると、なぜか真っ昼間の明るさだった。いったい、ここはどこなのか? いつなのか? そして松助も「煙のように」姿を消した。外に出た念次郎はさんざんさまよったあげく、深川の皆塵堂の大家の清左衛門に救われる。
松助の祖父の亀松は、明和の大火のときに、目黒の料理屋で飲んでいて火事に巻き込まれた。その後金貸しとして儲けるが、十八年後に姿を消し、死体で発見された。松助の父の松蔵は、それから十八年後にやはり突然姿を消し、やはり死体で発見されている。松助は、祖父と父の死について、叔父の継右衛門からくわしくは聞かされていなかった。そして今年は、父の松蔵が死んで、十八年後にあたる。松助は大丈夫なのか?
清左衛門から曰くものを扱う古道具屋皆塵堂を教えてもらった念次郎は、皆塵堂を拠点に、姿を消した松助を探しはじめる。

幽霊の見える太一郎も、さすがに時空がねじれていると、気配が読めず、今回は役立ちそうにない。
料理屋、二階建ての長屋、湯屋、大店など建物にまつわる因縁のある屋敷で繰り広げられる幽霊譚。
大江戸版ホーンテッド・ハウスに、皆塵堂の面々は、どう立ち向かうのか?



内容説明

筆職人の念次郎が若旦那松助と、中秋の名月の夜、大きな料理屋に迷い込む。誰もいない広い座敷、なぜか昼間の光の二階には桜の枝が!?そして松助は「煙のように」消えた。皆塵堂の助けで、松助を探す念次郎たち。だが幽霊の見える太一郎も、消えて燃える「幽霊屋敷」に大苦戦。若旦那はどこに?

感想・レビュー

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sin

46
本作の主人公は念次郎と云うなんとも生真面目な男だが、脇に円九郎と云うなんだかいい加減な?いや、甘えの抜けない男が付いて物語が進んで行く…“捻れ家”に迷い込んだ念次郎と若旦那の松助、そして往く方知れずの若旦那と、寝る都度に知らない家屋で目覚める念次郎…輪渡版『変な家』だろうか?手にした桜の枝が縁で皆塵堂に引き合わされた念次郎、今回も太一郎が活躍?するのは嬉しいが、一目でいろんな事を知ってしまうのは物語にとっての諸刃の剣だから、種々ともどかしく感じてしまう工夫がこらされている。果たして若旦那の行方や何処!?2024/04/15

シュレッダ

5
あとがきに至るまで全部ドキドキした。話の伏線回収うまくなりましたね❗2024/04/16

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