感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
歩月るな
14
二年前の『千本の花束』に書いた自分の感想を参考に同じ、言葉を引く。切り取る刹那に如実に出る。一連の動作のココ!を固定させる説得力は音で言えばスフォルツァンド、センスとは選択する力。最近は百合アンソロなどにも参加されるようになったイラストレーター様の漫画作品集。おねショタ好きなどもにじみ出ており至高。少年チャンピオン掲載作も収録。もう、アナログなのかデジタルなのか私の眼ではもう判別できない。圧倒的としか言えない。ダイビングが趣味だったりビオラを習っていた事があったり人生文化教養もろもろアウトプットされてる。2020/06/17
黒ごま
14
美しい短編集。短編であっという間に扉が閉まるけど、物語がきれいに終わるそのあとに続いていく世界を感じる。あれからどうしたかなって思う。道の途中にある人の力になるかもしれない。みんなよかったけど特に「僕のソフィア」「やがて咲くラミウム」「ミルフィーユの日々」が好き。2019/06/10
有理数
9
圧倒的な絵力。絵によって物語が動き、物語によって絵が動く。さらに美しくなる。髪の毛先、まつ毛から、指先、爪先、視線の先まで、あらゆるところまで繊細にしなやかに。ここまで描き込まれた者たちでさえ、さらに彩豊かで広大な風景の中にいる、という絵作りの爽やかな迫力。とはいえ繊細なタッチばかりということもなく、コミカルなキャラクターや、崩れたタッチの表情もお手の物。類まれなる漫画家・イラストレーター。短編としては「僕のソフィア」があまりにも素晴らしい。2022/04/16
キーツ(Nob Arakawa)
7
やっべぇ!鳥肌立った!センスと言い作画と言い珠玉の一冊だわコレ。黙って読め、つうか買え!一生もんのマスターピースやぞ。2019/05/22
幸音
6
DMM。以前TwitteのTLに試し読みが流れてきて、ずっと読みたい本に登録していたままだったので、セールを機に購入。絵がとても綺麗で、色んなジャンルの読切がある良質な短編集でした。「魔女の館」が怖いけど、ヘレンを想うとあれが幸せなんだろうな。「僕のソフィア」、もう会えないままかと思った。姿形が変わっても見つけてくれた。泣いた。2021/05/01