出版社内容情報
日本のある富豪が発見したという「聖遺物」。
世界的にも貴重なその「聖遺物」を手に入れるため、世界中のカトリックそして正教会は、威信と誇りをかけ「名探偵」を探し始めた。
いったい、なぜ?
それは、「聖遺物争奪」のために行われる、前代未聞の「推理ゲーム」に勝利するため。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル――。選ばれた強者たちは、全員が全員、論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかりだった。つまり、全員が最強。しかし勝者は、たったひとりだけ。
つまり、真の名探偵も、たったひとり――。
世界最強の名探偵は、誰だ?
内容説明
日本の大富豪が発見した「聖遺物」の獲得を目指し、前代未聞の推理ゲームが始まった。アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル…。世界から北海道に集結した名探偵たちが論理と特殊能力を駆使して挑む、競技としての推理。だが、ゲームの開幕には思わぬ波乱が待ち受けていた―。世界最強の探偵は、誰だ?
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
60
日本で発掘された聖遺物を巡り、世界中のカトリック信者のため各国が名探偵を日本に送り込む。 それは推理ゲームのために。 アメリカにウクライナ、そして日本にブラジルと名探偵が紹介され、一同が会す宿泊施設にて殺人が起こる。 図面があるのだが、そこには探偵以外の面々も。 各探偵がそれぞれ推理をするが、ある種の能力を要しているので、それを基にという考え。 だから殺人の結末もああなるという解かれ方。 よく考えたら表紙がネタバレになっているのだが、構成もそれに輪をかけていたのね。2025/04/15
ダミアン4号
45
日本、アメリカ、ウクライナ、ブラジル…日本の資産家が残したバチカンをも揺るがす聖なる秘宝。それを求め各国の名探偵が館に集結。推理ゲームの課題を示すはずの弁護士が不審死…自殺か他殺か…そもそもこれが課題なのか?動物を凌駕する鋭い五感、人工知能、常人より早く反応する、人間嘘発見器…どれもあったら良いよなぁ…もう中二病と言われようがなんだろうが…どの能力が一番?欲しい能力はどれ?なんて夢想してしまう。名探偵登場のエピソードが面白かった分、本ゲームの方はちょっと肩透かしかな…まぁなんにせよ面白かった。柴犬かわゆし2024/01/12
森オサム
40
著者初読み。ほんタメ文学賞大賞2021たくみ部門受賞作。とは何?、と思われた方はYouTubeをご覧下さい(笑)。アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジルの名探偵が日本に集結、ゲームとして推理大戦を繰り広げ「聖遺物」の獲得を目指す、はずだったのだが…、と言う話。前半の各探偵のエピソードが面白く、これが全員集合したらどうなるのか?、とワクワクしましたが、後半の推理合戦もまずまずの展開で進んでいたとは思います。問題はオチで、賛否両論覚悟でぶち込んで来た感じ。途中?な所の回収はほぼほぼしていましたが…、フェアか?。2023/11/19
よっち
40
日本で見つかった、ある「聖遺物」。世界的にも貴重なその「聖遺物」をかけ、「推理ゲーム」が北海道で行われることになり、驚異の能力を持つ「名探偵」たちが、決戦の地に集うミステリ。アメリカ、ブラジル、ウクライナ、日本などの「名探偵」たちが、描かれたそれぞれのエピソードで見せつける特異な能力の数々。そんな彼らの聖遺物をかけた推理ゲームを前に起きた殺人事件。事件解決のために名探偵たちが持てる力を使って導き出してゆく推理の数々にはワクワクさせられて、その先にあった思ってもみなかった結末にはつい唸らされてしまいました。2023/11/15
なつくさ
38
アンソロジーでは読んだことはありましたが、きっちり読むのは初めてな似鳥さん。聖遺物をめぐる推理ゲーム。世界各国の名探偵たちの協奏曲。タイトルの大戦や帯の競技から連想されたものとは違いましたが、楽しめました。前半で物語られる参加する名探偵たちの名探偵である物語に胸がときめきました。彼らが名探偵であればあるほど、作者が考える間違いの推理の難易度が爆上がりするプレッシャーが、すごそう。大戦よりも探偵達の物語がよかったです。特に日本の名探偵。ノリが好きでずっとくすくすしてたし、ハチがキュートなとこが良きでした。2024/11/03
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