出版社内容情報
収賄事件である島の診療所に左遷された元国立病院内科部長の神崎は「ゼロ計画(プラン)」と名付けた犯罪を企んでいた。成功すれば外国での豪勢な生活が待っていた。神崎の仲間のひとりが刺されて、私立探偵左文字の妻・史子に向けて「阻止してくれ、ゼロプランを」のダイイング・メッセージを残し死んでしまう。「ゼロ計画」の真相を探るべく、左文字は調査を開始すると深い闇が・・・。
内容説明
裏金を受領した責を負い、離島の診療所行きを命じられた元国立病院内科部長の神崎は「ゼロ計画」なる犯行を企てた。しかし神崎の仲間の一人が逃走を図る途中で刺され、探偵の左文字進の妻に「阻止してくれ。ゼロ計画」と言って死ぬ。左文字は計画の一端に気づくが、事件は発生してしまう。サスペンスフル長編。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京都生まれ。’63年「歪んだ朝」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞。’78年に鉄道ミステリー第一作となる『寝台特急殺人事件』を発表。’81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2005年に日本ミステリー文学大賞を、’19年には「十津川警部シリーズ」で吉川英治文庫賞を受賞した。著作数は640冊を超える。2022年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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