出版社内容情報
短編ミステリー界の「日本代表」、ここに集結!
第73回日本推理作家協会賞短編部門受賞作
矢樹 純『夫の骨』も収録!
プロの読み手たちが驚愕、興奮、大絶賛!
厳格な選考を勝ち抜いた珠玉の傑作のみを豪華収録。
極上の読書体験を約束する“唯一無二”のアンソロジー!
2019年に発表されたあらゆる短篇推理小説の中から、日本推理作家協会の厳格な選考を通過した珠玉の傑作だけを豪華厳選収録。新鋭からベテランまでキャリアに関係なく、「とにかく面白くて優れた」短篇のみを集めました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
61
読み応えのある短編9編がセレクトされた2020ベストミステリーズ。日本推理作家協会の短編賞を受賞した矢樹純さんの『夫の骨』は夫の遺品の中から乳児の骨を見つけた妻が辿りつく真相が強烈。どれも予想外のラストに目を見張るものばかりだが近藤史恵さんの『ホテル・カイザリン』が特に面白い。欲しい物が手に入らない、とわかった時の人の闇は本当に怖い。知念実希人さんの『傷の証言』や薬丸岳さんの『嫌疑不十分』ではどんでん返しに翻弄され、木江恭さんの『さかなの子』では写真家・桧山さんに嬉しい再会。とても楽しい読書時間だった。2023/05/07
ユキオ
1
図書館本です。全9編の短編集ですが、どれもおもしろかったです。中でも矢樹氏の「夫の骨」は結末の意外性が、知念氏の「傷の証言」は精神科医の名探偵ぶりが、真野氏の「ウロボロス」は結末のカオス感が印象的。この手の作品集なら気軽にサクサク読める気がするので、オススメです。2023/11/10