出版社内容情報
権力はあらゆる関係に遍在し、私たちの生を規定する。そうした権力が織りなす現実を耐えがたいと感じたとき、状況を批判的に捉え、いまとは違った社会を、自分を、実現する道はどこにあるのか。
私たちはなぜこのような状況に置かれているのか?
何に我慢がならないのか?
こんなふうに統治されないためにはどうすればよいのか?
[本書のおもな内容]
●権力は誘惑し、行為を促す
●学校・会社・病院は、人を「最適化」する装置である
●完全競争実現のため、新自由主義は社会に介入する
●私たち「ひとり企業家」の能力(スペック)向上の努力に終わりはない
●政治とは、自他の統治が入り乱れる「ゲーム」である
●主体には、つねに別の振る舞いをする力が備わっている
●批判とは、「このようには統治されない技術」である
●哲学的に生きるとは、社会を批判的に捉え、真実を言い、自分自身を変えること
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1:それは、どんな思想なのか(概論)
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内容説明
権力はあらゆる関係に偏在し、私たちの生を規定する。そうした権力が織りなす現実を耐えがたいと感じたとき、状況を批判的に捉え、いまとは違った社会を、自分を、実現する道はどこにあるのか。
目次
第1章 権力は誘惑する―権力と主体の生産(権力とは関係である;一九六〇年代の騒然とした時代から生まれた権力観 ほか)
第2章 魂をどのように導くか―規律的な導きから自己と他者の統治へ(規律のはじまりとしてのキリスト教;求道者の導きから他者の導きへ ほか)
第3章 人はみな企業である―新自由主義という新たな統治性(一九七〇年代後半の統治理性の転換を捉えようとしたフーコー;国家による自己統治としての人の統治 ほか)
第4章 ほんとうの生を生きる―対抗導きと集合的主体(自己の統治と他者の統治が入り乱れる自由な統治空間;対抗導きと終わりない司牧 ほか)
著者等紹介
箱田徹[ハコダテツ]
1976年生まれ。京都大学経済学部経済学科卒業。神戸大学大学院人間文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。天理大学准教授。専門は思想史・現代社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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