出版社内容情報
『源氏物語』の世界に、すぐにはまり込む最高の組み合わせ。
紫式部の原文を瀬戸内寂聴の名訳と解説で楽しむ。
最も近代小説の匂いがするので、若い人は下巻から読み始めて下さってもいいと思います。ーー瀬戸内寂聴
下巻は「匂宮」「浮舟」「蜻蛉」「手習」「夢浮橋」。
内容説明
光源氏なきあとの世界へ橋渡しする三帖および物語のフィナーレ「宇治十帖」を原文と名訳で存分に味わう。下巻では光源氏の子薫と孫にあたる匂宮を軸にした「匂宮」から最後の「夢浮橋」までより精選。(本書は瀬戸内寂聴訳「源氏物語 巻一~巻十」の訳文、解説の抜粋を原文と対照させたものです。全3巻)
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。’57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。’92年『花に問え』で谷崎潤一郎、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、’11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年、文化勲章受章。2021年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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